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「事故などあわずに気をつけて行ってきてください、と思ってました」
「え。むしろそれもう愛じゃね？」
「そういうのじゃないですよ！普通の感情です！」
「無事の帰りを祈るとか愛だって！
じゃあほら、いってきますのちゅーは？」
「しません！」
「え〜なんで？ここにあるの赤い薔薇だし。
Aに夢中な俺の気持ちを受け取って流されてみない？」
玄関に飾られた薔薇に視線をやり言う。
「…流されないですし、それならこっちに黄色いの飾るべきでしたよね」
「たしかにな！」
ははは、と元気に笑っている。
「ま、いつかしようぜ」
いつかしようぜって…
「やばい引き止めてごめん。いってらっしゃい。
仕事がんばってね」
「はい。がんばります」
「ん。気をつけて」
賑やかな彼に見送られながら家を出た。
その日は意外と忙しかった。
「前働いてたみたいな感じでいいよ」
と店長からの指示もゆるく、花屋経験者でもあるがゆえ接客からクロージングまですぐに任された。
ただ、お客さんの予算を聞いて花を選ぶとき、前の店とは花の価格が違うので、その感覚を掴むのはもう少し時間がかかりそう。
「結構忙しいですね」
「でしょ？！ほんと青木さんが来てくれて助かった」
「私の方こそ雇っていただいてありがたいです」
「局の近くだから、テレビスタッフとか結構来るんだよね。タレントさんもたまーに」
「それで中島さんも…？」
「中島くんはある日ふら〜っと来たね」
そうだったんだ。
「中島くんとは？もうずっと知り合い？」
「いえ。知り合ってからは…一年もたってないです。
春頃初めてお会いして」
「そうなんだ」
店のドアが開いて会話が終わる。
「いらっしゃいませ。
青木さん接客頼んでいい？俺やることあるから」
「はい」
.
久しぶりの労働。
心地よい疲労感を感じながら電車に揺られて家に帰る。
私の方が先に帰ってきた。
どさっとソファに座り、うーんと伸びをする。
ご飯作ってお風呂入って、寝るなんてまだまだできないのに家に帰ると途端に眠気が襲ってきた。
このままここで横になっちゃいたい…
ほんと、ちょっとだけ。10分したら起きて夜ご飯作る。
そう自分に言い聞かせソファに横になって目をつぶった。
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にこ(プロフ) - ふぅかさん» 小説を読み返して幸せに浸る予定だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます🥹お話に触れる時間がふぅかさんにとって楽しいひとときとなっていれば幸いです。またどこかのお話でお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました！ (3月9日 14時) (
レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - 完結おめでとうございます!! 本当に素敵な作品です🩷 3月末、寂しいです…が、にこさんの小説を読み返して幸せな気持ちに浸る予定です! また次作も楽しみにしてます! 応援してます! (3月9日 2時) (レス) @page48 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - ふぅかさん» コメントありがとうございます♡世界観を気に入って頂けてよかったです！きちんと完結させるよう頑張りますので最後まで見届けて頂けたら嬉しいです♡引き続きよろしくお願いします (2月23日 15時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - いつも楽しませていただいております! この世界観、大好きです! 応援してます! (2月23日 0時) (レス) @page26 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - こたさん» いろんなことが一気にあってもう2月になりそうですけども。ご心配おかけしてたのならすみません🙏こんな時にリアル設定ってどうなの、とか思ったりしてますが、世界観を気に入ってもらえてるのならよかったです🥺優しいお言葉ありがとうございます🥺 (1月31日 1時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2024年1月5日 17時
