検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:85,626 hit

依存 91% ページ47

太宰side
「ねぇ、奏ー?」

今日は奏がぼんやりとしている。

何かあったかなぁ?

思い当たる所が一つも無い。

「治、今日は少し出掛けるね」

彼女はそう言い残して家を出た。

また乱歩さんだろうか?

でも、違う気がする。

盗聴機と発信機を付けておいた。

奏が向かった先は花屋?

何かあるのだろうか?

すると、知らない家に入った。

その家は奏の患者の家だ。

朝からどんな花にしようか迷っていたのだね。

午前中に何件もの家に行っている。

何で私の奏は優しいのかなぁ?

私にだけ優しければ良いのだけどね。

でも、そしたら奏が綺麗じゃ無くなるかも知れない。

けど、そんな奏も見たいしなぁ。

乱歩さんとキスした事も知ってたけど、奏はとっても悩んでいたものなぁ。

「奏は全て私のだけどね?」

心も身体も全てね。

乱歩さんとキスしたのはとても許せないけど。

私の事を思って心を痛める奏何て、とても嬉しいだろう?

私に依存してしまって。

知らない内に依存して、私から離れられないのだから。

私と結婚してもっと依存してるのが目に見えて分かるよ。

でも、子供が出来たら私に感情が向かないかなぁ?

子供に向くなら私はきっと殺してしまうよ。

少し考えているのだよね。

私より子供をとるかも知れないと。

その前に私に依存させきってしまえば良いのでは無いかとね?

でも、子供が出来たら探偵社にも行かないよね?

その分子供に付きっきりになるけど。

暫くは私と二人きりだよねぇ。

迷うなぁ。

其れに多分妊娠しちゃってるし。

乱歩さんの事で怒って私は奏に無理をさせ過ぎたからね。

奏は子供が欲しいかなぁ?

そう思っていると、奏が帰って来た。

カランッと音がして鍵を置いた。

満面の笑みで奏は私の方に寄って来た。

こんな姿を見ると思うのだよ。

君は私に依存しきっていると、ね?

「治どうしたの?」

「何処に行ってたんだい?」

そう聞くと、奏は頬を膨らませた。

「治こそ何してたの?」

私が盗聴してる事を気付いているのだ。

「ねぇ、奏」

甘く彼女の名を呼ぶ。

其れに答える様に彼女は顔をほころばせる。

そして聞くのだ。

「どうしたの?」

私が言おうとしている事に耳を傾けた。

「奏は子供が欲しいかい?」

私と君の愛し合っている証拠をね?

依存 92%→←依存 90%



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
設定タグ:文スト , 太宰治 , ヤンデレ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

彼岸花(プロフ) - 和さん» ありがとうございます!結構中也さんて書きやすくて多めにしちゃうんですよ。是非、楽しんで読んで下さいね! (2017年3月25日 13時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
- 前作も読ませていただいてました!中也のもどかしさがなんともカッコいい!!双黒万歳!!更新楽しみにしてます! (2017年3月25日 12時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:彼岸花 | 作成日時:2017年3月24日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。