依存 83% ページ38
奏side
な、何でこんな事にー!?
「治、式が」
「大丈夫だよ。奏だって断れないだろう?」
コクリと頷く。
私はさっき首領さんに告白された。
式の最中に…。
私が戸惑っていると治が私をお姫様抱っこで連れ出したのだ。
式を抜けたのは申し訳ないけど、出れて良かった。
「首領さんの嘘だよね？」
「うん、其れより星を眺め様じゃあないか」
ホテルに入って、私達は最上階から夜景を見る。
「うん、治ありがとう」
私は治が愛しくて抱き締める。
私の最愛の人。
初めて、何よりも大切で、何にも変えがたい人が出来た。
治の自サツの癖は治らなくても、私が全力で助ける。
絶対に離さない。
「奏、愛してるよ」
そう囁く治の声が耳に心地良かった。
「私も愛してる」
「私だけを見てくれる？」
「勿論」
私はずっと治しか見ていない。
治の隣に立てる。
其の事がとても嬉しい。
姉さんは、今の私を見て喜んでくれる？
私は、姉さんが生きてくれればと何回も思ったよ。
けど、彼がいるから生に未練が出来てしまったの。
「奏、私の事だけを考えて」
ベットに押し倒されて治は甘く微笑んだ。
私が姉の事を考えているのが分かったんだ。
其れにヤキモチって、可愛いなぁ。
とても愛しい。
だから、私を置いて行かないで？
私の側にいて？
「君は私のだから、私の側にいれば良いのだよ」
私の考えを見透かした様に治が言った。
本当に残酷でズルい人。
私を縛っているのに救ってくれる。
目を離せなくて、何かしてあげたくなる。
「治も私の側にいてね？」
私に触れられるのは貴方一人だけなのだから。
私は貴方にもっと依存しているのだから。
「勿論だよ。誰にも取らせないし渡さない」
そう言った治の目はドス黒く濁っている。
こんな目をしないで?
私はキチンと貴方の側にいるよ。
私は治を抱き締める。
絶対に一人にしないからね。
「奏」
「んっ…ぁ…んぅ」
唇が合わさりお互いの熱が混じり合う。
「絶対に寝かせないよ?」
ニヤリと妖艶に微笑んだ。
あぁ、何て綺麗だろう。
私の首筋に顔を埋めて治は印を付けた。
「此れで私の物だ」
独占欲が溢れる声でそう言った。
私は快楽の波へ引き込まれていった。
じゃあ、治も私の物だ。
「治も私のだからね？」
そう言うと、嬉しそうに目を細めて笑った。
「奏に私の生涯を全て捧げるよ」
「私は、治を支えるよ」
これからの人生を貴方に。
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彼岸花(プロフ) - 和さん» ありがとうございます！結構中也さんて書きやすくて多めにしちゃうんですよ。是非、楽しんで読んで下さいね! (2017年3月25日 13時) (
レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
和 - 前作も読ませていただいてました！中也のもどかしさがなんともカッコいい！！双黒万歳！！更新楽しみにしてます！ (2017年3月25日 12時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2017年3月24日 17時
