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「えっと、何方でも」

やや引き気味に奏が答えた。

「明日だからねぇ」

「「「えええええ⁉」」」

皆驚いて発狂した。

「まぁ、式を上げるのは余り賛成しないけどね」

奏が私を見て言った。

「ふむ、其れは夜の時間が多い方が良いと言う事かい?」

首を痛い程振って奏が拒絶した。

「ううん、すっごく嬉しいよ!」

「そうかい?」

「うん、だからゆっくり寝るね」

スルリと逃げて行く奏を捕まえる。

「嬉しいのだろう?なら良いよね」

真っ青になって周りに助けを求めようとした。

その口と目を塞ぐ。

「太宰君、酷くなっていないかい?」

森さんの顔が引きつっていた。

森さんには触れさせないし、見させませんよ。

「法的にも手を出せませんからねぇ」

だから、手を出さないで下さいね?

森さん達に笑い掛ける。

「んー、見えない」

奏が私の手をちょこんと引っ張る。

「そう言えば、奏さんって料理するんですか?」

「料理…手術なら!」

奏何も食べないから料理した事無いだろうね。

「手前手術は料理と違ぇよ」

「大丈夫!中也が作って?」

自信満々に中也に奏が言った。

「手前のなら良いぞ」

「奏何男を連れ込もうとしてるの?」

「え?私のじゃないし、治のだよ。更に私は病院に復帰するので帰らないよ?」

平然とそう言った。

「嫌に決まってんだろ!?」

「私は認めないのだけど!?」

何でこんなに平然としてるのかな。

「え、ダメ?」

可愛く首を傾げた。

こんなに可愛いお嫁さんとか嬉しすぎるね!?

「手前のだったらな」

「復帰は許さないけどね」

「変わってない…」

奏がショックを受けた。

まぁ、譲れないからね。

「奏君、其れならマフィアで医師をやらないかね?」

「やります!」

「うん、ダメ」

キッパリ言うと、涙目で私を見上げた。

可愛いけどね、こんなに可愛いけどダメ。

「太宰君の束縛が激しいね」

「そうなんですよ!首領さん!」

何でそんなに食い気味に話すかなぁ?

「もう近付かないで下さい」

奏を腕の中に閉じ込めて言う。

「ええっ!?」

「太宰君、奏君に逃げられてしまうよ?」

「逃げられませんよ。逃しませんし」

絶対に私から逃げさせない。

だって、法的にも完璧に私の物なのだから。

「明日の式の為に早く帰らないとね」

私は奏を抱き上げて連れて帰った。

「奏、ありがとう」

「これからもよろしく。治」

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設定タグ:文スト , 太宰治 , ヤンデレ   
作品ジャンル:恋愛
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彼岸花(プロフ) - 和さん» ありがとうございます!結構中也さんて書きやすくて多めにしちゃうんですよ。是非、楽しんで読んで下さいね! (2017年3月25日 13時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
- 前作も読ませていただいてました!中也のもどかしさがなんともカッコいい!!双黒万歳!!更新楽しみにしてます! (2017年3月25日 12時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸花 | 作成日時:2017年3月24日 17時

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