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何だか凄く昔の事を思い出した。

其れは今の状況のせいだろうか?

「首領さん?」

今、綺麗なウエディングドレスの奏君が目の前に立っている。

勿論私はタキシードだ。

「何でも無いよ」

「リンタローもっと近寄ってよ!」

「エリスいきなりどうしたの?」

何故かエリスちゃんが見たいと言ってこうなっている。

其れはとても嬉しいのだがね!

この姿で近寄られるとね。

太宰君が知ったら私殺されるだろうね。

中原君もかも知れないなぁ。

「新郎新婦ごっこよ!」

「へー、そんな遊びがあるのね」

「知らないのかね?」

コクリと好奇心に満ちた瞳で頷いた。

普通の人間なら知っている事を知らないのだね。

「其れでこの後何するの?」

「チューするの!」

「凄く変な遊びね」

「したくないのかな?」

少し聞いてみると、驚いた様に此方を見詰めた。

「私何かとするんですか?」

大層驚いていた。

「君なら良いよ」

攻めると良いのかと思い言ってみる。

「首領さん十二歳以下としないんです?」

うわー、凄く傷付いたよ。

「あの、意味を理解してるかい?」

「はい。私はもう十二歳以下じゃ無いので」

多分私が十二歳以下ならねと、言うのを見越したと思うのだが。

私は純粋に君が良いと言ったんだよ。

「リンタローと、奏がキスして!」

「其れは無理ですよ」

彼女の言葉にショックを受ける。

「そんなに私の事が嫌いだったのだね…」

「えっ!?首領さんの事は上司として勿体ない程良い人だと思っていますよ!」

何だろうか、褒められているのに嬉しくない。

「ありがとう」

「エリスそろそろ脱いでいい?」

「駄目よ!まだキスしてないわ!」

エリスちゃん!

「そんなにキスする所が見たいの?」

やや驚いて私を見て来た。

困った顔が可愛かった。

十二歳以下は愛でる物で、君は愛する物なのだが気付いてくれないかな?

私だって男なのだからね。

「私は良いよ!」

「首領さん良いんですか?」

困って顔を曇らせている彼女の顎を引く。

「嫌かね?」

「じゃあ、目を閉じて下さい」

「え、奏君がしてくれるのかね!?」

恥ずかしそうに頷いた。

待って、太宰君はどうなったのだろう。

まぁ良いか、と思い目を閉じる。

チュ…

へ?え、えええッ!?

まさかのほっぺ!?

「エリス見た?」

流石のエリスちゃんも言葉を失っていた。

私はてっきり唇だと思ったのだけど。

彼女ならこうなるか。

少し嬉しかったのは言わないで置く。

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設定タグ:文スト , 太宰治 , ヤンデレ   
作品ジャンル:恋愛
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彼岸花(プロフ) - 和さん» ありがとうございます!結構中也さんて書きやすくて多めにしちゃうんですよ。是非、楽しんで読んで下さいね! (2017年3月25日 13時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
- 前作も読ませていただいてました!中也のもどかしさがなんともカッコいい!!双黒万歳!!更新楽しみにしてます! (2017年3月25日 12時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸花 | 作成日時:2017年3月24日 17時

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