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敦side
太宰さんに凄い勢いで睨まれている。

どうしよう。

でも、奏さんが抱き付いて来て離れてくれない。

ヤバイ、ヤバイ、本当に怖い!

「奏さん、離れて下さい」

「え?嫌です」

可愛く微笑まれる。

こんなに美人で綺麗な人が太宰さんの彼女何て良いなぁと思ってしまう。

「僕が太宰さんに殺されてしまいそうなんですが」

「そんな事しませんよね?」

奏さんが太宰さんに聞くと、只笑っていた。

溺愛しているのは分かるけど、本当に怖い。

「大丈夫ですよ」

ニコリと笑って奏さんが僕から離れた。

「奏やっぱり私の家に連れて帰るよ」

凄く僕の方を睨みながら太宰さんが言った。

「あの、すみません」

一応謝って置く。

じゃないと本当に太宰さんに殺されそうだ。

「良いのだよ敦君。私は少ししか気にしてないのだから」

笑顔で言ってはいるが、目が笑っていない。

「奏が離れれば良かったのだし」

奏さんを捕まえて腕の中に閉じ込めながら、奏さんの額にキスを落とした。

此方が赤面しそうになる程溺愛しているのが分かる。

それなのに何故四年間も奏さんをマフィアに残していたのだろう?

「私はまだ治さんを許して無いですよ!」

可愛らしく奏さんが太宰さんに、怒っている。

太宰さんは此れまで見たこと無い様な嬉し気な表情で微笑んでいた。

「先程の返事は嘘だったのかい?」

問い詰める様に太宰さんが言うと、奏さんが嘘じゃないと言った。

この二人のやり取りを見ていると、赤面してくいく。

ラブラブだし、誰も入り込めない。

先程見た帽子を被った人なら入り込めるだろうか?

何となく二人のやり取りを聞いていると、いけない物を見た気がしてくる。

まさに、大人の空間だ。

僕は鏡花ちゃんの耳を塞いで目を逸らさせる。

その間に話が纏まったらしく、二人は少しだけ和解していた。

奏さんが帰って、太宰さんがつまらなそうに椅子に座った。

「太宰さん、何で四年間も奏さんを迎えに行かなかったんですか?」

気になって聞くと、ニヤリと笑った。

「それはねぇ、敦君。その方がより奏が私の事を考えるからだよ」

「最低な奴だな」

国木田さんが真っ青な顔で太宰さんを見ていた。

僕は、この二人に近付かない心に決めた。

「あーつーしー君、所で奏に次触れたら許さないよ?」

その目には、殺意と狂気が入り混じり近付いたら死ぬと確信が持てた。

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設定タグ:文スト , 太宰治 , ヤンデレ   
作品ジャンル:恋愛
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彼岸花(プロフ) - 和さん» ありがとうございます!結構中也さんて書きやすくて多めにしちゃうんですよ。是非、楽しんで読んで下さいね! (2017年3月25日 13時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
- 前作も読ませていただいてました!中也のもどかしさがなんともカッコいい!!双黒万歳!!更新楽しみにしてます! (2017年3月25日 12時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸花 | 作成日時:2017年3月24日 17時

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