漫画の世界 58 ページ8
「ん?俺がお巡りさんだが?」
なるほど、ちゃんと自分が警察だと自覚しているのか、あんな行動しているのに。
ふっと笑みが溢れた。
「逮捕しないといけませんね。私が通報しときます、風見さん辺りにでも」
「風見に会ったのか?会わせる気はないぞ」
「会っては居ないんですが、一番バレたらイケナイ人かなって思って」
バレたらどんな反応をするだろうか?ハッキングデータに風見さんの連絡先はなかったが探せば見つかるだろう。
「かまわない、貴女のデータは見せないがな」
「鋼の精神ですね、赤井さんに言っても傷もつかなそうです」
ふと赤井さんを見れば睨まれていた。
煙草を吸っており、箱が手の中で変形していた。
声をかけようとすれば私の手から赤井さんは携帯を奪い取った。
「赤井?会うなよ?それより今何処にいるんだ?」
「悪いな、降谷君。彼女はFBIに来るんだ」
それを最後にプツリと電話を切った。
「赤井さん、何か怒ってます?」
眉間によった眉を見れば綺麗な顔立ちだからか凄みが増した。
「随分と楽しそうだったな」
「そうですか?」
自覚はないがこれが好きだという事だろう。
「なぁ、さっきの話は本当か?」
「さっきの話とは?」
「君の寝顔…」
「寝顔!?」
そう言えばそんな話をしてたな!
「全て撮られてたんだろ?」
「まぁ、ハッキングして消しましたがパソコンか何かにバックアップがあるんでしょう」
公安にあったら取れないが早々あるものではないだろう。
「ふった男の前で嬉しそうにするものじゃないぞ」
ふったのか、彼とはそんな関係になったらどうなっていたのだろう?
安室さんともなりたいとは思わないが、彼とも恋人になりたいわけじゃない。
「そうですね」
「諦めるとは言ってないからな」
へ?
「私恋人をつくる気はなくて…」
「何だ?降谷君の事が好きじゃないのか?」
待て待て、好きだったら恋人になりたいのか?
「好きだとは思うんですけど…正直良くは分からなくて」
好きだとは思うが、彼と恋人になるなんて考えられない。
「それは憧れかも知れないな、俺がそう思いたいだけかも知れないが」
「なるほど、そうですね!ならあんな胸の鼓動もあり得るし、表情だって!」
何だ、そういうことか!憧れだ、憧れているからこそ心拍も上がるんだ。
「夢奈、違うかも知れないぞ」
神妙な面持ちの彼が苦い笑みを浮かべている。
「何故です?憧れですよ」
「降谷君が女と歩いてたらどう思う?」
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シュレイ - あのすみません、細かいところですが、発振器ではなく発信機だと思いますが。 (2020年5月21日 1時) (レス) id: 132ffd09d3 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - yunaさん» 凄く恥ずかしい間違いばかり、すみません、書き直しますね。教えて下さり有難う御座います! (2018年11月25日 22時) (レス) id: a8eb0affba (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - すみません、作品が面白くもったいないのでいくつか使い方が間違っているところを指摘させていただきます。(中:70)の、”痴女のもつれ”じゃなくて”痴情のもつれ”です。あと、(上:45)の”かぶりを降れば”は”かぶりを振れば”が正しいと思います。 (2018年11月25日 22時) (レス) id: 816513f0c9 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - まりんごさん» ありがとうございます!楽しんで貰えれば幸いです! (2018年11月12日 21時) (レス) id: a8eb0affba (このIDを非表示/違反報告)
まりんご - とても面白かったです!頑張って下さい! (2018年11月12日 21時) (レス) id: d23e2c0308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼岸花 | 作成日時:2018年10月31日 1時