漫画の世界 65 ページ15
な、なんで罵倒されてるんだ。
「あの、車…じゃなくて…」
待て待て、そちらが可笑しいだろう？私が可笑しい訳じゃない。
「車か、そうか君は本当に手懐けるのが難しいな」
「猫とかじゃないんですが」
いつからこの人に手懐けられようとしてたんだ。
背が高いからか上からの威圧が双方からかかっていた。
「猫のほうがまだ利口ですね。貴女は躾ようにも僕の手には終えません」
ほう、反撃されても文句はないな。
「猫のほうが二人より可愛げがありますよね」
にっこりと微笑み言ってやる、やられっぱなしは癪だ。
「首輪でも買ってきてやろうか？」
赤井さんのかめかみにはピシッと青筋が浮いていた。
「首輪じゃ生ぬるいですね、手錠でもしましょうか」
なんで手を組んでるんだ、そこの二人！二人対一人は卑怯だ。
「良いですね。二人がつけるともっと良いと思いますよ」
空気は凍りつき二人が怒りを露わにしているのに対して私は薄く微笑むだけ。
「君がつけろ、泣いてた時の方が可愛げがあるな」
「そうですね、貴女は先程のように少しくらい落ち着きを持っている方が良いですよ」
憎まれ口を叩く彼らに更に引かずに言い返してしまう。
「女の泣き顔を観たいなんて小さい男ですね」
ピシッと彼らの表情が益々固くなった。
「ホー、俺は君からみれば小さい男なのか」
「貴女が直ぐに何処の誰とも知れない男の所に行く度に泣かせないといけませんね」
眼圧をかけられているがその端正な顔立ちだからか迫力がある。
其処に誰かが割って入った。
「降谷さん」
風見さんだ、本物だ！何か唯一まともな人なのは気のせいか？
「風見、何だ？」
グルンっと風見さんの方に安室さんが身体を運ぶ。
「降谷さんが来いと言って…」
「すまない、その必要はなくなった。…いやお前にも手伝って貰おう」
風見さんの表情には？が浮かんでいる。
「FBIではなく公安に来ませんかね」
「行きません」
即答すればまた空気が凍った。
「風見、手錠持ってるか？」
「持ってますが、何故ですか？」
風見さんから手錠をひったくり安室さんはコチラに1歩近付いた。
「降谷君、FBIに彼女は来ると言ったんだ」
「今回彼女が危険な目にあったのはお前のせいだ」
いや、私のせいなんだが。
「…否定はしないが何処でも彼女は逃げるぞ」
冗談じゃないと風見さんに目線を向ければ彼は驚愕の表情をしていた。
コソリと風見さんに耳打ちをする。
「逃してくれませんか？車は何処に？」
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シュレイ - あのすみません、細かいところですが、発振器ではなく発信機だと思いますが。 (2020年5月21日 1時) (
レス) id: 132ffd09d3 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - yunaさん» 凄く恥ずかしい間違いばかり、すみません、書き直しますね。教えて下さり有難う御座います! (2018年11月25日 22時) (レス) id: a8eb0affba (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - すみません、作品が面白くもったいないのでいくつか使い方が間違っているところを指摘させていただきます。（中：70）の、”痴女のもつれ”じゃなくて”痴情のもつれ”です。あと、（上：４５）の”かぶりを降れば”は”かぶりを振れば”が正しいと思います。 (2018年11月25日 22時) (レス) id: 816513f0c9 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - まりんごさん» ありがとうございます！楽しんで貰えれば幸いです！ (2018年11月12日 21時) (レス) id: a8eb0affba (このIDを非表示/違反報告)
まりんご - とても面白かったです！頑張って下さい！ (2018年11月12日 21時) (レス) id: d23e2c0308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2018年10月31日 1時
