漫画の世界 51 ページ1
「へ？」
「そうだよ！泊まって！」
「え、遠慮するよ。今日の事は誰にも口外しないで下さいね」
お礼を言ってそそくさと私は毛利探偵事務所を出た。
歩いて見れば夜道は暗く街灯が少ないなぁ、危ないかも知れない。
静かに家へと入れば彼は居ないようだった。
ホッと息をついて着替えベットへと転がる。
自身の携帯を出して次々に連絡先を消す。
「…これで良し」
今日思ったがこの携帯を見られれば彼らは困るかも知れない。
だったら入れないでおこうと思って私は目を閉じた。
すると、ガチャっと言う音が聞こえたと思いきや人が入って来た。
間違いなく安室さんだろうが起きずに私は寝たふりをする。
「はぁ…良かった、帰って来てた」
優しい声が聞こえて頭を撫でられついばむようなキスが次々と降ってきた。
かと思いきやゆっくりと抱き締められる。
「FBIなんて知らなくて良いんですよ」
まるで赤子をあやすように甘やかな口調で囁かれる。
「俺の所に居れば良い、赤井の所なんて行かないで俺の所でずっと笑って居れば…チュッ」
唇へと触れる彼の熱は暖かかった。
「ん？この首の跡は何だ？」
スルリと彼の手が私の首元を往復する。
しまった、確かに首を絞められたんだった。
「真逆…」
「…安室さん？」
布団が取られる瞬間に今起きたかのように目を擦り彼の方を向く。
「夢奈さん、首の跡は何ですか？」
何なのだろうね、そんなに跡は残ってないと思ってたんだけどな。
「ちょっと夜道に襲われたくらいですよ」
襲われて首を絞められるなんて物騒な世の中だね、普通そんなの経験しないと思うんだが。
「襲われた…？何で俺に電話しなかった！」
恐ろしい程の剣幕の安室さんが叫んだ。
「だって、それどころじゃなくて…」
本当は殺人事件に関係してたなんて口が裂けても言えない。
「犯人は？何処だったんだ？」
「場所は曖昧だけど小五郎さんが助けてくれたので大丈夫ですよ」
「毛利さんが、はぁ…そうか」
何となく安室さんじゃなくて素の降谷さんでいるのが増えてないか？
疲れてるんだろうか？
布団をかぶりなおして安室さんの方を向けば彼はまだ呆然とベットの端に腰掛けている。
「あの、安室さん疲れてるなら寝た方が良いですよ」
「待て、貴女から何故絵の具の匂いがする？」
麻薬探知犬か何かなのかな？！
「…絵の具？」
とぼけて置居たほうが良さそうだ。
「ん？違うか…？血の匂いと、煙草の匂いだな」
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シュレイ - あのすみません、細かいところですが、発振器ではなく発信機だと思いますが。 (2020年5月21日 1時) (
レス) id: 132ffd09d3 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - yunaさん» 凄く恥ずかしい間違いばかり、すみません、書き直しますね。教えて下さり有難う御座います! (2018年11月25日 22時) (レス) id: a8eb0affba (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - すみません、作品が面白くもったいないのでいくつか使い方が間違っているところを指摘させていただきます。（中：70）の、”痴女のもつれ”じゃなくて”痴情のもつれ”です。あと、（上：４５）の”かぶりを降れば”は”かぶりを振れば”が正しいと思います。 (2018年11月25日 22時) (レス) id: 816513f0c9 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - まりんごさん» ありがとうございます！楽しんで貰えれば幸いです！ (2018年11月12日 21時) (レス) id: a8eb0affba (このIDを非表示/違反報告)
まりんご - とても面白かったです！頑張って下さい！ (2018年11月12日 21時) (レス) id: d23e2c0308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2018年10月31日 1時
