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漫画の世界 5 ページ5

次に赤井秀一、凄く会ってみたい衝動はあるが駄目だ。

沖矢昴として生活しているからコナン君に会ったら芋づる式で会ってしまうな。

「取り敢えず、博士と、少年達と、黒の組織と、安室さんと、赤井さんに会えば逃げよう」

名前を書き込み縦線を引く。

蘭ちゃんは会っても良い気がするけど会ったらコナン君がいるしなぁ。

「まぁ、此処を出てからはバイトっと…生活用品どうしよう」

無一文で何を買えると言うんだ。

はぁ…とため息が漏れる。

「夢奈さん、次どうぞ」

後ろから気配もなく掛かった声に身体がビクリと震えた。

「あ、はい…」

綺麗に折り畳んだ紙を携帯カバーに忍ばせる。

唯一の所持品は肌見放さず持っておこう。

服を脱ぐ際に自分の服を漁ると何か小型の物がついていた。

「盗聴器…?それとも発振器…?いや、発振器か」

発振器の方が可能性は高い、私の居場所が分かり追ってこれたのだから。

グシャリと壊して私はお風呂に浸かった。

それにしても広いことだ。

普通の家よりも広いと思われる家内を見たが生活感があまりなかった。

お風呂に入ったのは良いが彼の服を着るのも変な話だ。

おずおずと袖を通してリビングの方へ行けば安室さんが居なかった。

「あれ?」

歩き回れば寝室の方でベットを用意してくれていた。

「嗚呼、上がりましたか」

「はい、服も貸して頂き有り難うございます」

安室さんはやや驚いたように私の服を見た。

「その服窮屈じゃないですか?」

「大丈夫ですよ」

ピッシリとしたシャツにズボンだから全然窮屈ではない。

寝る時にこれは駄目か?

渡された数着の服から選んだのがこれなんだが…。

「あ、シワになりますね…着替えます」

良く考えれば私は寝るのだからシャツだとシワがつくし人のものだ。

サッと服を脱げばポロシャツに袖を通す。

「え、夢奈さんっ…!///」

「何か?」

「い、いえ…僕が出て行くのが遅かったです」

嗚呼、そういえば安室さんが居たのに脱いでしまった。

「すみません、シャツにシワがつくと思って…」

脱いだシャツを洗いに行く。

「僕がしますよ」

「これくらいやらせて下さい」

自分の物も自分で洗いたいし盗聴器とかつけられていたくない。

手際よく洗えば彼は私が洗濯しているさまをジッと見詰めていた。

「何でしょう?」

「いえ、何故分かったのかと気になったんですよ」

にっこりと音がしそうな程の笑みに私は固まった。

「えっと、なんの、事ですか?」

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彼岸花(プロフ) - れんさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年9月20日 20時) (レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
れん - 面白い☆彡 (2019年9月20日 17時) (レス) id: 24330c091d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸花 | 作成日時:2018年10月11日 0時

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