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漫画の世界 37 ページ37

「どうしたの?顔真っ赤だけど」

「君、少しこっちに来てくれ」

赤井さんに呼ばれるままに行けば床へと倒されて視界が回る。

「へ?」

何の冗談だろう?

赤井さんの身体が密着し煙草の匂いが香った。

「脱がして良いか?」

「赤井さんッ!?」

「いやいや、どうしてそうなるんですか」

コナン君顔真っ赤なままだし、この状況ヤバイよな?

「君の胸元と脚のキスマークを上書きでもして置こうかと思ってな」

「いやいや、恋人じゃあるまいし駄目ですよ」「駄目か?俺の顔は好みなんだろ?」

「そうですけど!めちゃくちゃ好みですけど!」

正直この顔で迫られるとちょっとヤバイ。

だって、すっごく好みだから、こんな緑色で綺麗な瞳は見た事がないもの。

でも、ちらりと青い瞳が脳をかすめる。

どうしてかな、安室さんの顔が浮かんじゃう。

「君、安室君の事が好きなのか?」

「え?」

安室さんの事が好き?私がか?

考えた事もなかった。

「違うなら俺で良いだろう?」

何だか余計に安室さんの顔がちらつく。

何なんだこのもやもやした感覚は。

「FBIは楽しそうだけど、安室さんの所を離れたくないなって思っててお断りしますね」

「君は自分が思ってるよりも血生臭いのを求めてると思うぞ」

血生臭いものとは、事件を見たがってるという事だろうか?

「真逆、殺人事件でこりましたよ」

「そうか?俺には君がボウヤのように事件にのめり込んで行くと思うがな」

そんな訳はない、とは言えないのは何とも言えない高揚感があったからだ。

「犯人に君は興味を示さなかった。君は事件と遺体にだけ興味があるんだろ?」

そうかも知れないし、違うかも知れない。

「分かりませんよ」

自分でもあの時何であそこまで乗り込んで行ったのかも分からない。

元の世界では何もしなかったのに、目の前にした時には動いていたのだ。

「お姉さん、FBIに行った方が良いんじゃない?」

「何で?FBIに行けば何かが分かるの?」

「お姉さんは事件に突っ込んで行ったら戻らないと思うから、僕もだけどお姉さんは少し違う」

FBIに居れば私は身の安全がされるって事か?

「そんな事ないよ。そんな事件なんてもう関わらないよ」

「君はいずれ関わってくるさ、この写真を見ても言えるか?」

渡される写真に身を起こす。

この写真、水死体か。

水死体は確か警察でも目をそらす程だと言っていたな。

この遺体は爪が割れてるしどう見ても自サツじゃないな。

「これって、殺人ですよね」

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彼岸花(プロフ) - れんさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年9月20日 20時) (レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
れん - 面白い☆彡 (2019年9月20日 17時) (レス) id: 24330c091d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸花 | 作成日時:2018年10月11日 0時

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