漫画の世界 36 ページ36
夢奈side
なんて状況なんだ、これは。
「コナン君…?」
「お姉さん、ごめんね!」
沖矢さん、いや、赤井さんと言ったほうが良いだろうか?
「何でこんな事に?」
「君が面白そうでな、ボウヤを問い詰めたんだ」
沖矢さんは変声期を剥き出しにしたまま赤井さんの声で話した。
「何処まで聞きました?」
「全部だ」
「全部!?」
「ごめんね、お姉さん。帰れる手助けになるかも知れないし…」
コナン君は悪くないよ、問い詰めた赤井さんが悪いよ。
「俺の顔が好みだと聞いたが本当か?」
うーん、確かに言ったよ。
「そうだったら何かあるんですか?」
「いや、君が俺の方につかないかとな」
それは…
「FBIに誘ってるって事ですか?」
「そうだ。昨日の一件もだが、君に興味があるんだ」
昨日の一件!?悪目立ちしてしまったのか。
「安室さんに話してみないと、勝手に出て行かないって約束したので」
FBIは楽しそうだし、でも少しだけ安室さんと離れたくない気がした。
「安室君と、か。本当は恋人同士じゃないだろ?」
まぁ、そうなんですがね。
「居候の身なので色々とお世話になってるんですよ」
「お姉さん、安室さんと付き合ったんじゃないの!?」
何をそんなに驚く事なんだ、コナン君。
「違うよ」
「でも、首元の…」
「首元?」
無言の沖矢さんがマスクをベリッと脱いだ。
「ホー、日本の居候とはそんな仲なのか」
へ?何で赤井さん怒り出したの?
その綺麗な顔で凄まれたら流石に私も怖いよ。
「待って、そんな仲ってどんな仲です?」
「寝てる間につけられたのか?」
「はい?どうゆう事です?」
何でこの人達は説明というものをしてくれないんだ。
自分達の頭脳を考えてくれ、凡人には理解し難い。
「キスマークがあるぞ」
つうっと首筋をなぞられる。
「ひゃっ!嘘…昨日寝ちゃったから///」
安室さんそんな事朝一度も教えてくれなかったのに!
「服の中にもあるんじゃないか?」
赤井さんが私の着ている服を掴む。「ちょ、ちょっと!赤井さんッ!」
「胸元と脚にもあるな」「なっ!///」
何で人が寝てる間にそんな事してるんだ!
良く見れば本当に胸元と脚のつけ根辺りにあった。
「お姉さん、一緒に寝たの?」
コナン君も唖然とした風だった。
「ううん、昨日は眠くなっちゃってベットまで運んで貰ったから多分一緒に寝てないよ」
「そ、そっか///」
顔を真っ赤にさせたコナン君がコクリと頷いた。
174人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼岸花(プロフ) - れんさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年9月20日 20時) (レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
れん - 面白い☆彡 (2019年9月20日 17時) (レス) id: 24330c091d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:彼岸花 | 作成日時:2018年10月11日 0時