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漫画の世界 14 ページ14

「ごめんなさい、思った事を直ぐに言っちゃって…不快ですか?」

「いえ、不快じゃなく嬉しいです」

車が目的地につくまで私は安室さんを眺め続けた。

「つきましたよ」

案内されたのはショッピングモール。

「貴女の生活用品を買った後に映画を観ましょうか」

何だろう、彼氏よりも良い恋人にみえてくる。

「安室さん、やっぱり申し訳ないです」

全て彼に出して貰うしかないのは自分が嫌だ。

「これくらいさせて下さい」

これくらいって、大人な言い方だなぁ。

「早く働いてお返ししますね」

「今お返しして下さい」

チュッ…と彼のキスが額へと落ちた。

安室さんひょっとしてキス魔か何かかな?

「安室さん、外でこんな事は…」

「駄目ですかね?」

ズルい笑顔で手を繋がれた。

恋人繋ぎって所が本当にハニートラップがお上手なようだ。

「駄目というか…え?」

安室さんの方向を見ればその後ろに見覚えのある顔ぶれがいた。

楽しそうにその3人組いや、6人組だろうか?

こちらをが観ていた。

「あれれ?安室さんこんな所で何してるのー?」

うわ、生であれれ?って聞けるなんて!

可愛い、最高に可愛過ぎる!

「コナン君、彼女と映画に来たんだよ」

「恋人なの?」

歩美ちゃんが目を輝かせて言う。

「いや、違…」

「そうですよ」

何がそうですよだ、嘘を教えるな、コナン君顔が引きつってるし!

「映画なら僕達と一緒ですね!」

これはフラグな感じかな?

「何を観るの?」

「まだ決めてないんですよ」

「仮面ヤイバー観ようぜ!」

「お前らな…」

この子達、可愛過ぎじゃない!?

「夢奈さんが良ければ僕は構いませんよ」

ギュッと握った手の力が込められた。

「私はコナン君達と映画行きたいです」

「やったー!」

嬉しそうな声と共に映画館へと歩いて行く。

「彼等も知っているんですか?」

ジッと彼はこちらを観察した。

「はい、疑われるとは思いますが大抵の人は知っていますね」

「何故かは今は問いません。貴女が側に居てくれれば良いです」

良いのだろうか?

彼からすれば気になって仕方がない事だと思うのに。

「安室さん、有り難う」

少しだけやっと気持ちが落ち着いた気がする。

漫画の世界に入って心の整理がつかなかったが安心した。

「は、い…///」

彼から握られた手を握り返す。

少しだけ信用するしかないようだ。

「ねぇ、お姉さん」

コナン君が私の所へと来て小さい声で言った。

「どうして僕の事知ってるの?」

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彼岸花(プロフ) - れんさん» ありがとうございます(*^^*) (2019年9月20日 20時) (レス) id: faf1357482 (このIDを非表示/違反報告)
れん - 面白い☆彡 (2019年9月20日 17時) (レス) id: 24330c091d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸花 | 作成日時:2018年10月11日 0時

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