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どっちが好き? 双黒 ページ3

奏sice
何でこんなことになったんだろうと、走りながら思う。

今、追いかけられているのだ。

自分の上司の中原さんと、太宰さんに…。

私は、飲みに行っていた。

其所で、告白されたのだ、上司の目の前で。

まぁ、潔く振ったが。そう、其処までは良い。

問題は、あの二人に好きな人を聞かれたのだ。

いないと言ったら、告白された。

「奏、何で逃げるのかな?」

いや、あなた方がとてつもなく怖かったからですけど!?

「太宰さん達が怖いからです!」

「手前、俺を振る気か?」

「駄目なんですか?」

すると、ニッコリと笑って此方に来る。

顔が綺麗だから余計に怖い。

「駄目に決まってんだろ。」

耳元で囁くように言われてピクリと、反応してしまう。

其れを面白そうに見て、笑った。

「で、どっちを選ぶんだ?」

「勿論私だよね?」

「え、いえ、あの…。」

私が、戸惑っているとにこりと二人が笑った。

「ふーん、断るのかい?」

「え、は、い、、んんッ!?」

無理矢理太宰さんにキスをされた。

当人は、とてもいじわるく微笑んでいる。

「な、何するんで、んッ…。」

今度は、中原さんにキスをされた。

二人にかなわないと悟る。

でも、二人の物じゃない…。

「わ、私、首領が好きですよ!」

「へぇー、そんなこと言うんだ〜。」

ん?何か風向きが悪い気がする…。

「そんな口叩けないようにしてやるよ。」

チュッ…。

チュッ…。

「ひゃっ!?ちょっ、中原さん、太宰さん!」

二人が私の耳や頬にキスをする。

こんな、カッコいい二人にこんなことされてときめかないはずはない。

ひどい人たちだ…。

「私を選ぶよね?」

嘘だと気付いているのだ。

首領が好きな訳じゃない。

あのロリコンなんて好きじゃない…。

只、逃げる理由だ。

「俺を選べよ。」

「選べないよ。」

「しょうがないね…、中也。」

「手前と、こいつを共有するとか、嫌だが…、」

中原さんが、しぶしぶ言っていた。

何、共有!?どうゆうこと!?

「あの…、どうゆうことです?」

すると、二人はとても綺麗な笑顔で私を見てくる。

「手前が逃げそうだからな。」

「奏、おとなしく私たちの物になりなよ。」

「確かに、お二人はカッコいいですけど…。」

しどろもどろに言うとニッコリと、笑った。

「じゃ、私たちの物になりなよ。」

「手前は、俺たちの物だからな。」

「はい…。」

もう、頷く事しか出来なかった。

綺麗な悪魔たちは楽しげに笑った。

君は特別 森鴎外→←私以外見てはダメだよ? 太宰治



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彼岸花(プロフ) - 桜唄さん» ありがと (2017年3月20日 17時) (レス) id: 81cc73b64b (このIDを非表示/違反報告)
桜唄(プロフ) - 彼岸花さん» はい。 (2017年3月15日 23時) (レス) id: 920de4e9ca (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 桜唄さん» え、本当ですか!? (2017年3月15日 23時) (レス) id: 96fec89993 (このIDを非表示/違反報告)
桜唄(プロフ) - 彼岸花さん» 済みません、もうはずせてようですよ? (2017年3月15日 22時) (レス) id: 920de4e9ca (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - 桜唄さん» やってみます! (2017年3月15日 22時) (レス) id: 96fec89993 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彼岸花 | 作成日時:2017年2月20日 18時

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