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第百七十一話 ページ24
そうして、テスト当日。
適度に伸びをしながら、教科書を読む。
正直言えばついていけるかは不安だ。
まぁ、勉強はしたから大丈夫だとは思うが。
そんな事を思いながら窓を見る。
とはいえ、空はいつも暗いままで、何も変わらない。
・・・筈だった。
突如、サイレンが校内を響かせる。
それと同時に嫌な気配がした。
「今日のテストは中止します。今日のテストは中止します。皆さんは早く寮に帰って、いえ、逃げてください。BBです、奴等は・・・」
頭の中で先の言葉がぐるぐる回る。
クロエもフリーズしてしまう。
「クロエ!」
そうして傍に近寄る。
まずい事になった。
「エドさん、今の・・・」
歯が砕けそうなくらいに奥歯を強く噛み締める。
「離れるな、いつどうなるかわからない。」
そう言って、彼女の手を引っ張る。
「逃げるぞ、クロエ。」
彼女は呆けている。
「個々にいたら袋叩きにされるだけだ。お前達もさっさと逃げろ!」
そう言って、クロエの手を引っ張って教室から出た。
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