第百四十九話 ページ2
「あぁ、おはよう。」
そう答える。
彼女を守れなかったことを後ろめたく感じる。
そんな事を思うのはお門違いだと知っていてと、思わずにいられなかった。
俺は今すぐに逃げたい衝動にかられた。
さて、何を話したものか。
そんな事を思いながら周りを見渡す。
周りは何も語らない。
周りは何も知らない。
周りは何も察してくれない。
周りは何も教えてくれない。
そりゃそうだ。
何故なら他の生徒は関係ないのだから。
そう、彼等は
「・・・?」
餌?
周りを見渡す。
餌、餌、餌、餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌餌
心臓が跳ねる。
呼吸が荒くなる。
おかしい、こんなに早く衝動が来ることは無かった。
「大丈夫?」
違う、違う、餌ではない。
餌ではないのだ。
しかし、このままでは大変なことになる。
逃げないといけない。
俺は急いで窓からジャンプする。
そうして屋上で蹲る。
目の前が真っ赤になる。
本能が血を求める。
【
気付いたときには、手遅れなくらいには、目の前が真っ赤に染まっていた。
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