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第三話 ページ5

「そうなの!?」

図書室に彼女の驚いた声が響き渡る。

図書委員の子がこちらを嗜める用に見たことで少女は少し恥ずかしそうに顔を背ける。

そんなに驚くことだろうか?
同じ本が好きなだけなのに。

「そうか、この本好きなのか。」

「それは良かった。」

でもまぁ、不思議な気持ち(少し嬉しい)になったので返事を返しておく。

その際に顔がほんの少しだけ綻んだのは、きっと気のせいだろう。

【閑話休題】

さてと、どうするか。

この新しい本を読みたいが、読みたがっている少女を蔑ろにするというのも・・・

まぁ、また読めるか。

「お先にどうぞ。」

そう思ったので譲ることにした。

少女は一瞬時が止まったかのように硬直し

「えっ?」

とすっとんきょうな声で聞いてきた。

俺は困った顔で

「あー・・・なんだろ?レディ・ファーストって奴かな?」

とか言いながら首をかしげる

好感度云々じゃないけど、そうした方がいいような気がした。

「ま、そういうことだから。それじゃあ。」

そういって踵を返して読みたい本を探ろうと動いた。

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作者名:古茉 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月17日 20時

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