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第二十三話 ページ25
「ハァ・・・」
盛大に溜め息をつく
「何があったんだ。一体・・・」
昨日の吸血衝動を必死に押さえた事までは覚えている。
だがその後の記憶がない、思い出そうとすると頭が痛い。
その頭痛に辟易しながら、周りを見渡してみると一つの古ぼけた本がぽつんと置いてあった。
「これは・・・」
確か・・・ってことは学園長の
「まさか・・・!」
頭の中で推理が組上がっていくと同時に学園長への怒りもふつふつと沸いてくる。
「あの、妖怪ババアめ・・・!」
そう毒づきながら少し心を落ちつかせる。
「本、読んでみるか。」
そう思って、古ぼけた表紙の本を捲ろうとしたが、時間が来たので、バックに本を入れて学校に向かうことにした。
それにしても、俺は彼女に迷惑をかけたのか・・・
もう近付かないでおこうと思った。
名残惜しいが、元々一時の関係だったのだ。
これ以上彼女を危険に巻き込むわけにはいかない。
この学園にいる限り、危険なのは変わらないのかもしれないが。
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