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第二十一話 ページ23
「・・・アアア・・・!」
悲鳴のような怒りのような、唸り声が聞こえる。
只でさえ吸血衝動を抑えるのにいっぱいいっぱいなので
しかし何としても中にいれるわけにはいかない。
そう思った瞬間扉が開く音がした
「あれ、開いた・・・えっ?」
嘘・・だろ?
鍵閉めてなかった?
くっそ!何で入ってきてるんだ馬鹿じゃないのか!
嗚呼、くそ頭が痛い。
喰いたい・・・!吸いたい・・・!
「・・・イマスグ・・・カエレ・・・!」
そうしてくれないと吸ってしまうじゃないか!また・・・また・・・俺は・・・
「・・・ハヤク・・・」
頼むから
まだ理性がある内に、
そう言いながら血走った目を彼女に向ける。
段々理性が食い潰されていき、食料としてしか見えなくなっていってるのがわかった。
俺はそれを必死に留めるだけで精一杯だった。
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