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第二十一話 ページ23

「・・・アアア・・・!」

悲鳴のような怒りのような、唸り声が聞こえる。

只でさえ吸血衝動を抑えるのにいっぱいいっぱいなので

しかし何としても中にいれるわけにはいかない。

そう思った瞬間扉が開く音がした

「あれ、開いた・・・えっ?」

嘘・・だろ?

鍵閉めてなかった?

くっそ!何で入ってきてるんだ馬鹿じゃないのか!

嗚呼、くそ頭が痛い。

喰いたい・・・!吸いたい・・・!

「・・・イマスグ・・・カエレ・・・!」

そうしてくれないと吸ってしまうじゃないか!また・・・また・・・俺は・・・

「・・・ハヤク・・・」

頼むから

まだ理性がある内に、吸血鬼(バケモノ)になる前に・・・!

そう言いながら血走った目を彼女に向ける。

段々理性が食い潰されていき、食料としてしか見えなくなっていってるのがわかった。

俺はそれを必死に留めるだけで精一杯だった。

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作者名:古茉 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月17日 20時

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