其の1 ひどくどうでも善い事 ページ2
?Side
「エリスちゃあん!! 待っておくれよ〜!!」
「厭よ! リンタロウキモい!!」
いつもの様にポートマフィアの首領である、森鴎外は幼女を追い掛け回していた。
音もなく、扉が開く。
『...........おはようございます、変態』
其処には全身黒い服を着た少年が呆れた顔をして立っていた。
首「おはよう、A君。......変態は酷いんじゃないかな!?」
『そんな事ないっすよー』
半泣きの森に生返事で返す少年の名は、A。
冷徹非道と畏れられるポートマフィアの首領にこの様に返すことが出来るAはある種有名人だ。
だが、彼を知る裏社会の人間は意外に少ない。
『エリス嬢、大丈夫ですか? ......其の前に服を来てください』
エ「判ったわ、ちょっと待ってて頂戴!」
そう云い、エリスは奥の部屋へと去った。
首「そうだ、A君」
ニコリと笑って、首領は話しかける。
『......なんすか』
首「今日は休暇をあげよう。最近働き詰めだったからねえ」
『マジすか首領最高!! ありがとう!!』
Aの顔は一気に輝いた。
『んじゃまぁ早速!! 行ってきます!』
首を傾げ、首領は訊く。
首「何処へ?」
Aは意味有りげに笑った。
『ちょーっと、面白そうなことが起きるんで?』
─────彼の存在が大きく知られるようになったのは、この日が境目となった。
だが、それを未だ、【彼以外は】知らない。
若しかすると、彼すらも───────
Aは軽やかな足取りで部屋を出ていった。
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衣紋(プロフ) - 有栖さん» お読みいただきありがとうございます!!後々にわかりますので楽しみにしていてください! (2018年4月6日 19時) (レス) id: d3938a972f (このIDを非表示/違反報告)
有栖(プロフ) - 過去に何があったのかが、気になります (2018年4月4日 17時) (レス) id: e7a3c43521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衣紋 | 作成日時:2018年2月1日 21時