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任務をこなす傍らに、私は忙しい日々を過ごしていた。
母様のご機嫌伺いに向かい、アルカに会いに行き、そしてカルを構い、ミルの様子を見に行く。
イル兄からは父様に対するキルアの報告を自分にもするようにと言われているので、そのうち連絡しなければならない。
その肝心のキルアは携帯を持っていないので連絡の取りようが無いのだが。
まあ、調べる方法がないとは言っていない。
ハンターライセンスを使う事で、彼らの行き先は把握することは容易だ。
どうやら金策と強さを求めて天空闘技場に向かったらしい。
キルアは6歳の頃、一度天空闘技場に放り込まれている。だから、比較的キルアの思考を悟ることもできた。
あの頃は結局2年かけて200階を制覇し帰ってきたが、その間イル兄が天空闘技場からあまりにも離れたくないと駄々を捏ねるので私とミルが任務の被害を被った。
今の2人ならば、200階までなら2週間くらいで到達するのではないかと睨んでいる。
ゴンも3人がかりとはいえ試しの門を開けたのだから、身体基礎は大幅に上昇しているはず。
だが、あそこの200階以上は今の2人で足を踏み入れる事はできない。というかさせない。
あのフロアは、『念』が使えていることが前提条件だからだ。
念を使えていなければ、いくらゾルディックの才能を煮詰めたようなキルアや、天性の塊であるゴンでも潰される。
なので、彼らが200階に到達する2週間後までに天空闘技場に近い場所での任務を父様に入れてもらおう。
そして『偶然』と称し接触し、キルアの定期報告第一回目も済ませてしまおう。
キルアは、イル兄が『偶然』と口に出したら信じないが、私が『偶然』と口に出せばどんなに怪しい状況でも表向きは偶然として納得してくれる。
というよりも、偶然として処理しておいた方が良いのだと察してくれるのだ。
「A、Aったらどこにいるの、カルトちゃんを返してちょうだい！」
思考の海から、母様の声で浮上する。
私の腕の中でうとうとと微睡んでいたカルの目もぱちりと開いてしまう。
「…カル、母様がお呼びだ。」
「はい、行って参ります。」
まだ寝ぼけているであろうカルを立たせて、草履を履かせ、着物を整えてやる。
綺麗に切り揃えられた髪を撫でて、彼の頬に手を添えた。
「休みたい時は、またおいで。」
「はい、A兄様。」
キルアがいなくなったらカルを手放さなくなったな、母様。
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甘夏蜜柑(プロフ) - 故に、主人公は周りとは違う料理を作って合格、という流れになっております。こちらの回答でご納得頂けましたでしょうか？ (2021年11月2日 0時) (
レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。注意書きにも書いてありますが、この小説は『新アニメ版』に沿って書かせていただいています。新アニ版では、『指定食材は豚・用意された調理器具を用いる』以外に条件はありません。(続きます) (2021年11月2日 0時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼致します。h×h見たことありますか？試験で出た課題は豚の丸焼きだから皆豚の丸焼きを持っていったんです。豚の丸焼きしか出来ないからではありません。これでは主人公だけ不合格です。 (2021年10月30日 14時) (レス) @page5 id: ad9804768a (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - きなこマカロニさん» ありがとうございます笑 (2021年9月24日 1時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
きなこマカロニ - コメント失礼します！自給自足って大切ですよね((好きすぎます、是非とも妄想を詰め込んじゃってください！！ (2021年9月23日 20時) (レス) id: 4314947012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2021年9月18日 16時
