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「おいゴトー！ゴンが来たらすぐに知らせるはずだったろー？何してたんだ？」
客室で再開した4人を見ていれば、キルアがそう言い始めた。
私は部屋に踏み入れる前に止まっていた足を動かしてキルアの頭を撫でる。
「キルア。私がお願いしたんだよ。」
「え、A兄が？」
「しばらくまた会えないだろうし、その前にキルアとも仲直りしておきたかったしね。」
そういえば、何故かゴンとキルアから驚愕の声が上がる。
キルアから非難される可能性は考えていたけれど、ゴンからも怒られるとは。
「A兄一緒に行かねーの！？」
「Aは一緒に行かないの！？」
…あぁ、伝達について怒ってるわけでは無いのか。
「ハンター試験の間のお仕事が溜まってるから。それにキルアが居なくなるから母様を宥める役も必要だ。イル兄も長期の仕事に出たみたいだし。」
「うげ、そうだゴン早く行こうぜ。お袋がうっせぇから！」
「うん！…A、ここまで連れてきてくれてありがとう！」
真っ直ぐとこちらを見上げて言ったゴン。
黒曜石のような深い瞳に、私は自然と彼の目の前に跪いて真っ直ぐと目を合わせていた。
「こちらこそ、ありがとう。」
「…え？」
「キルアをここから連れ出してくれて、ありがとう。」
「うん。キルアは俺の大事な友達だから！」
「クラピカ、レオリオも、ありがとう。また、いつか。」
「ああ。Aも元気でな。」
「おう！また会おーぜ！」
慌ただしく出て行く彼らを見送る。
ゴトーとゴンのやりとりを見るに、やはりゴトーは彼を気に入ったようだ。
執事以外いなくなった客室のソファに腰掛ける。
紅茶をもらおうと口を開き掛けた時、出て行ったはずのドアからキルアが顔を覗かせた。
「……A兄！」
「なーに、キルア。」
名を呼ばれ、笑って聞き返せば彼は少しばかり頬を染めて言い放つ。
「『お願い』叶えてくれてありがとう！……いってきます！」
「…うん、いってらっしゃい。」
満面の笑みで出て行くキルア。
その小さくなって行く背を見送って、ふっと身体の力を抜く。
『…ゴンと、いっしょに、いたい。』
ハンター試験の際にキルアが私の耳元で呟いた言葉だ。
この願いを叶えるために私は父様を説得したし、説得できる材料を集めた。
…行っておいで、キルア。
そしてきっと、ゾルディック家の誰よりも強くなるんだよ。
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甘夏蜜柑(プロフ) - 故に、主人公は周りとは違う料理を作って合格、という流れになっております。こちらの回答でご納得頂けましたでしょうか？ (2021年11月2日 0時) (
レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。注意書きにも書いてありますが、この小説は『新アニメ版』に沿って書かせていただいています。新アニ版では、『指定食材は豚・用意された調理器具を用いる』以外に条件はありません。(続きます) (2021年11月2日 0時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼致します。h×h見たことありますか？試験で出た課題は豚の丸焼きだから皆豚の丸焼きを持っていったんです。豚の丸焼きしか出来ないからではありません。これでは主人公だけ不合格です。 (2021年10月30日 14時) (レス) @page5 id: ad9804768a (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - きなこマカロニさん» ありがとうございます笑 (2021年9月24日 1時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
きなこマカロニ - コメント失礼します！自給自足って大切ですよね((好きすぎます、是非とも妄想を詰め込んじゃってください！！ (2021年9月23日 20時) (レス) id: 4314947012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2021年9月18日 16時
