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「…内緒にできる？」
そう静かに問い掛ければ、空気が変わったことにキルアも気づいたのか、掴んでいた私のシャツを離す。
「兄貴も知らないA兄の秘密、あんの…？」
「あるよ。父様と母様しか知らない私の秘密。」
教えろと言っておきながら、本当にあるとは思っていなかったらしい。
内緒にできる？ともう一度キルアの耳元で囁く。
ゴクリ、と白い喉が動いて、それから首がゆっくりと縦に動いた。
私は徐に自分の着ているシャツの第一ボタンに手をかける。
ぷつ、ぷつんとボタンが外されていくにつれて、キルアの猫目が大きく見開かれた。
ぁ、と声をあげそうになったキルアの口を指先で塞ぐ。
「口に出してはいけないよ。どこに耳があるかわからないからね。」
コクコクと頷くキルア。
その目線の先には、キツく私の胸を押し潰すサラシがあった。
ボタンを止め直せば、キルアはキョロキョロと周りを確認する。
どうやら、私の代わりに警戒してくれているらしい。
まあ、私自身念を使って何も無いことを確認してはいるのだが。
「ま、じで…？」
「大マジ。機嫌は治ったかな、キルア？」
「イルミもしらねぇの…？」
「知らないだろうねぇ。母様も父様も協力してくださっていたし。」
教えろと言った本人がそわそわと落ち着かない様子に、思わず苦笑する。
どうやら、教えた秘密が大き過ぎたようだ。
「でも、なんで…？」
なぜ男装などしているのか、と聞きたいのだろう。
確かに、母様は娘が欲しかったからと言う理由でカルに女装までさせている。
ならば私を普通に娘として育てればよかったのだろうが…。
「そういう、母様と父様との約束なんだ。」
「……それ、俺たちと血繋がってないの関係ある？」
「ある、といえばあるかなぁ…。」
私が男装をしているのは、ゾルディック家に貰われた時からでは無いのだが。
これを語ると私の生い立ちまで話さなければならない。
「…教えてくんねーの？」
「凄く長くなっちゃうからまた今度にしようか。キルアの待ち人も来たようだしね。」
私の待ち人という言葉に、目を輝かせたキルア。
母様はキルアの人を殺す際の目つきが良いと言うけど、私は断然こうやって友達に目を輝かせている姿の方が好きだ。
「待ち人って、ゴン！？」
「多分ね。客室に通されてるんじゃないかな。」
「やった！A兄、行こう！」
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甘夏蜜柑(プロフ) - 故に、主人公は周りとは違う料理を作って合格、という流れになっております。こちらの回答でご納得頂けましたでしょうか？ (2021年11月2日 0時) (
レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。注意書きにも書いてありますが、この小説は『新アニメ版』に沿って書かせていただいています。新アニ版では、『指定食材は豚・用意された調理器具を用いる』以外に条件はありません。(続きます) (2021年11月2日 0時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼致します。h×h見たことありますか？試験で出た課題は豚の丸焼きだから皆豚の丸焼きを持っていったんです。豚の丸焼きしか出来ないからではありません。これでは主人公だけ不合格です。 (2021年10月30日 14時) (レス) @page5 id: ad9804768a (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - きなこマカロニさん» ありがとうございます笑 (2021年9月24日 1時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
きなこマカロニ - コメント失礼します！自給自足って大切ですよね((好きすぎます、是非とも妄想を詰め込んじゃってください！！ (2021年9月23日 20時) (レス) id: 4314947012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2021年9月18日 16時
