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．
「よし、ゴンを殺そう。」
…うん、そういうと思った。
イルミはキルアを追い詰める。
ゴンを殺させないためにイルミと戦うか、参ったと言ってゴンを見捨てるか。
無理だ。キルアはイルミとは戦えない。
勝てる、勝てないの問題じゃない。キルアは、自分よりも強いものと戦うことは出来ない。
そう、育てられてきたのだから。
参った、とキルアの声が響く。
パッと空気を軽くしたイルミ、だがその口から出る言葉は、キルアにとっては凶器だった。
「お前に、友達を作る資格はない。必要も、ない。」
そう言葉を掛けられたキルアの横顔は、酷く憔悴して、全てを諦めたような表情が浮かんでいる。
それを見た瞬間、私はヒソカの腕を抜けて走り出していた。
顔のメイクを剥ぎ取り、イルミに頭を撫でられているキルアを奪い取った。
「…A、兄…？」
「ああ、そうだよ私の可愛いキルア。イル兄にいじめられて怖かったね、すぐに助けられなくてごめんね。」
「……ちょっと、A？お前何してるの。」
噴き出たキルアの汗を拭ってやり、額にキスを落とせばぼんやりとこちらを見るキルア。
不穏な視線を向けてきたイル兄に笑う。
「ハンター試験を一緒に受けて欲しいっていう依頼があってね。」
「…おかしいな、お前に行く依頼は俺がチェックしてるはずなのに。」
「直接の依頼だったから。報酬は10億だし、ハンター資格もついでに手に入る予定だったから気軽に受けたんだけど＿＿＿＿＿ねえ、キルア。」
お姫様抱っこをしていたキルアを床に立たせて、私は彼の前に両膝を付いてキルアの顔を覗き込む。
白い彼の両手を、両手で握って笑う。
「私にお願いしてごらん？」
「おねがい…？」
「ハンター資格が欲しいって。ゴンと一緒に居たいって…私にお願いしてごらん？」
そういえば、キルアは少し目を見開く。
それから私の手から両手を引き抜いて、私の首元に抱きつくようにしてきた。
「…俺がハンター資格欲しいって言ったら、誰か殺すつもりだろ。」
「うん。そうすれば私が強制的に失格でキルアにハンター資格が与えられるだろう？」
「……いいや。俺、ハンター資格はそこまで欲しくないし。」
キルアは、ぎゅっと私を一際強く抱きしめて、ぼそりと耳元で呟く。
私はうなずいてキルアの背を優しく撫でる。
「可愛いキルア、先に行って待っててね。」
「うん、A兄。」
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甘夏蜜柑(プロフ) - 故に、主人公は周りとは違う料理を作って合格、という流れになっております。こちらの回答でご納得頂けましたでしょうか？ (2021年11月2日 0時) (
レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。注意書きにも書いてありますが、この小説は『新アニメ版』に沿って書かせていただいています。新アニ版では、『指定食材は豚・用意された調理器具を用いる』以外に条件はありません。(続きます) (2021年11月2日 0時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼致します。h×h見たことありますか？試験で出た課題は豚の丸焼きだから皆豚の丸焼きを持っていったんです。豚の丸焼きしか出来ないからではありません。これでは主人公だけ不合格です。 (2021年10月30日 14時) (レス) @page5 id: ad9804768a (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - きなこマカロニさん» ありがとうございます笑 (2021年9月24日 1時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
きなこマカロニ - コメント失礼します！自給自足って大切ですよね((好きすぎます、是非とも妄想を詰め込んじゃってください！！ (2021年9月23日 20時) (レス) id: 4314947012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2021年9月18日 16時
