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すみません、と1人の子連れの男性に声を掛けた。
淡いピンク色のシャツに、黒い髪と眼鏡を掛けた男性が振り返る。
「はい、私でしょうか？」
「ええ。」
「こんにちはっす！」
「こんにちは。」
道着を身につけた栗色の髪の少年が元気よく挨拶をしてくれたので、こちらも返す。
私は、胸の前で両手の人差し指を立ててその間に念字を映す。
目の前の彼はハッと目を見開いてから、コクリと頷いた。
「…ええ、確かに私です。」
「…師匠？」
少年はきょとりとしているが、男性は念字を読み取ってくれたらしい。
『キルアに念を教えましたか？』というハンター文字を。
パッと念字を消し、マイナスの印象にはならないように微笑む。
「少し、お時間頂いても宜しいでしょうか？」
「構いませんが、貴方は？」
「A=ゾルディック…キルアの兄です。」
「…そうでしたか。私はウイングです。立ち話もなんですので、こちらへ。」
案内されたのは天空闘技場からそう離れていない宿の一室。
恐らく、彼らが借りている宿なのだろう。
「改めて、キルアの兄のAです。この度はゴンとキルアが揃ってご迷惑をお掛けしています。」
ソファを勧められ、そこに座る前に一度深い礼をする。
そうすれば、彼もまた頭を下げた。
「迷惑などとは…私が、勝手にお節介をしているだけですので。」
「そのお節介も、2人が無茶をしている所をお助け頂いたとヒソカから伺っております。」
「…ヒソカ、から？」
「ええ。ヒソカとは知り合いでして。私の弟が念を知らずに200階に足を踏み入れようとしていることを教えてもらい、飛んできたのですが…お恥ずかしながら間に合わず。」
少年がお茶を出してくれたので、礼を言ってひと口含む。
すぐに飲み込まず舌で毒の有無を確認するのは、反射的なものだった。
「なるほど。ゴンくんはともかく、兄であるAさんが知っていてキルアくんが念を知らなかったのは何か事情が…？」
「…はい。本日はその事でウイングさんに声を掛けさせて頂きました。」
少しやりとりをしただけではあるが、彼は善性側の人間だ。
言葉の節々から感じる人情深さと、キルアの兄である私への警戒心。
…恐らく、この人に念を教えてもらうならば、キルアもゴンも最悪な事にはならないだろう。
「キルアは、わざと念を教えられずに育てられました。」
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甘夏蜜柑(プロフ) - 故に、主人公は周りとは違う料理を作って合格、という流れになっております。こちらの回答でご納得頂けましたでしょうか？ (2021年11月2日 0時) (
レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。注意書きにも書いてありますが、この小説は『新アニメ版』に沿って書かせていただいています。新アニ版では、『指定食材は豚・用意された調理器具を用いる』以外に条件はありません。(続きます) (2021年11月2日 0時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - コメント失礼致します。h×h見たことありますか？試験で出た課題は豚の丸焼きだから皆豚の丸焼きを持っていったんです。豚の丸焼きしか出来ないからではありません。これでは主人公だけ不合格です。 (2021年10月30日 14時) (レス) @page5 id: ad9804768a (このIDを非表示/違反報告)
甘夏蜜柑(プロフ) - きなこマカロニさん» ありがとうございます笑 (2021年9月24日 1時) (レス) id: 1b56a79d5d (このIDを非表示/違反報告)
きなこマカロニ - コメント失礼します！自給自足って大切ですよね((好きすぎます、是非とも妄想を詰め込んじゃってください！！ (2021年9月23日 20時) (レス) id: 4314947012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2021年9月18日 16時
