爆豪 勝己@独占型 ページ17
．
「…どーすりゃいーんだろな、別に傷つけてぇ訳じゃねんだよ俺ぁ」
窓から差し込む夕日が、彼の白い肌を赤く染める。
眩しそうに眇められた瞳が、次の瞬間に私を見た。
夕日なんかよりももっと、ずっと赤い瞳だ。
「お前を傷つけたとこで、解決する事なんざ何もねぇ。んなこたぁ百も承知だ。…なら俺のこの行き場のない感情はどこに向けりゃいい？」
「…人の手を拘束しておいていえる言葉じゃないよねぇ。もう既に向けちゃってるじゃん」
「テメェの態度も縛られてる奴が出来るもんじゃねぇだろーが」
そう、今私は彼の自室のベットの上で両手を一纏めに縛られている。
だが慌てるわけでもなく、むしろ自由な足をブラつかせる余裕があった。
そんな私を見て、勝己は呆れたようにため息を吐いて隣に腰掛けた。
「解ってんだろ、俺がお前を手放すことはあり得ねぇって」
するりと腕を撫ぜる手は、徐々に上がっていく。
そして、手の平がピタリと首当てられた。
「例えば。俺が今お前の首を絞めたとして」
「出来ないよ」
「…あ”？」
「勝己が私を殺す事は出来ないよ」
にっこりと笑って言ってやれば、一瞬の間があった後に背中を柔らかい感触が包む。
それと共に私を襲うのは、閉塞感。
彼が私に馬乗りになって首を絞めているのだ。
「…試してみっか？俺が出来ねぇかどうか」
「…で、きな、ょ」
…そんな、今にも泣きそうな顔してんだからさ。
そう胸の中で続けた時、空気が肺に雪崩れ込んだ。
その勢いに噎せて入れば、全身を温かいものが包む。
「…ね、できなかった、でしょ」
「ンなに俺の事解ってんなら、あんな事すんなよ…！」
「気をつけるよ、ごめんね」
「…どーすりゃいんだよ、ンでこんな、俺ばっか…！」
「…抱きしめてあげるから、コレ取って？」
少しの間の後、腕が自由になった。
じんわりと湿った肩の感触に苦笑しながら、彼の背に腕を回す。
「大好き、愛してるよ勝己」
「…もう一回言えよ、A」
「私には勝己だけだよ、愛してる」
そう言った瞬間、グイと突き放される。
ぶすくれたような彼の様子に笑えば、不機嫌そうに唇に噛み付かれた。
荒々しいそれに慣れたように返しながら、身体の力を抜く。
ズキズキとした首の痛みを感じながら、ぼんやりと思う。
…他の男の子と話す度にコレじゃあ、体が持たないなぁ…。
死柄木 弔@無害型→←オールマイト、イレイザー・ヘッド、プレゼント・マイク3
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零桜 - B組の鱗くんの無害（依存型）が見てみたいです！できれば中国語も少し入れてくれませんか､､､？ (8月3日 13時) (
レス) @page22 id: 181796d377 (このIDを非表示/違反報告)
ワァ！ - オリジン組の人達の奴(個人の奴も)が見てみたいデス！ (2021年4月28日 6時) (レス) id: 2c479952a6 (このIDを非表示/違反報告)
闇空 - (笑うところ)ってところで本当にわらったらマイパピーからメッチャ心配されましたwwww (2020年4月1日 19時) (レス) id: b30251e94a (このIDを非表示/違反報告)
黄(コウ)(プロフ) - ねじれさんがあることに感動してしまって涙が出てきました。ねじれさんの作品だとかとっても少ないし、こうして短編集でねじれさんが出てくることがあんまりないきがして…。最高でした！ (2019年12月30日 13時) (レス) id: 535205595b (このIDを非表示/違反報告)
BT21 - リクエストでオバホールで調教見てみたいです本当にできたらでいいんでお願いします (2019年5月10日 19時) (レス) id: e3d4fbe2de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年9月19日 16時
