ヒロアカキャラが、ヤンデレた。

オールマイト、イレイザー・ヘッド、プレゼント・マイク2 ページ15

．


「umm…そうか。慣れているからと言って、無茶をしてはいけないよ？」

「…はい」

「そういう時には私を呼んでくれてもいいからね。Aちゃんも、女の子なんだから」


…世界No. 1ヒーローをストーカー退治に使えませんよ。


なんて心の中で思うものの、女の子扱いに少し嬉しくなる。

相澤も山田も私を心配してはくれるのだが、どちらかというとノリで流してしまうのでこう言ってくれる人は少ないのだ。


「なんだったら、私と付き合うかい？」

「オールマイトッ！」

「オールマイトさんッ！」


大人の余裕が垣間見える笑みを向けられて、ドキリとする。

その瞬間、同期二人からの鋭い声が飛んだ。


「…怖いなぁ、二人とも」


相澤と山田の様子に笑いながら、それともオジサンじゃ不満かな、と揶揄うように続ける。

少し熱くなった頰を仰ぐ仕草しながら、私は苦笑した。


「もー、八木さんなら女の子なんか選り取り見取りでしょうに！揶揄わないでください…本気にしますよ？」

「「おい、Aッ！」」

「…全くさっきから二人はうるさいってば。近所迷惑でしょ」


またしても二人の声にわざとらしくため息を吐いた。

それから、ラブレター達をゴミ袋に落として行く。


「HAHA、本気にしてくれれば嬉しいなぁ。私、それなりに優良物件だと思うよ？」


作業を中断させるように両手を取られ、八木さんと向き合う形になる。

にっこりと笑った彼は、ちらりと私の背後に視線を投げた。


「いやあ、ね？どこかの誰かさん達みたいに素知らぬふりをして盗撮や盗聴なんかをやるなんて真似はしないし」

「…ぇ、？」

「キミの交友関係を片っ端から把握しようとストーカーすることもないし」

「や、ぎさん…？」

「ましてや、ライバルが増えそうだからといって好きな女の子の前でもかまわず武器を構えるなんて事もしないよ？私ならね」


くるり、と両肩を掴まれ180度回転させられる。

視界に映ったのは、拘束武器とスピーカーを構えた二人。


どこかの、誰かさんって…？

盗撮？盗聴？交友関係の把握？

え、何が、なんで？


＿＿＿＿＿＿＿わたし、二人のそんな怖い顔、みたことないよ？



「オールマイトと言えど、有る事無い事言わないで欲しいぜ！」

「…A、よく考えてもみろ。過去にお前のことを好きになる奴は皆、狂ってただろ？オールマイトもそのひとりだ」

オールマイト、イレイザー・ヘッド、プレゼント・マイク3→←オールマイト、イレイザー・ヘッド、プレゼント・マイク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す