この世界線で、全てが終わった後の話。�� ページ14
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私は、目を覚ましてから違和感を感じていた。
コナンくんが、よくやったねと言ってくれたということは『前』の世界であると理解している。
なぜなら、スコッチを助けられた世界なら私とコナンくんは関わっていないのだからそもそもよくやったねなどと声をかけてくれるわけもないのだ。
それに、あの時私は確実に頭を撃ち抜いた。
あの距離で外したら奇跡だ。
…けど、コナンくんのあの違和感はなんだろう。
ぎこちなくて、無理矢理子どもを演じるような。
今までなら、私を黒の組織として認識していた分もっと刺々しい部分もあった。
外見との違和感があったからこそ私は興味を惹かれたし、私が寝返った後も対等な関係であった。
しかし、今のコナンくんは違う。
小学一年生としての違和感がなさすぎて、逆に違和感を生み出しているのだ。
だが、私が目を覚ました後毎日病院に顔を出してくれた。
学校の話や、居候中の家の話。
今日も、そろそろ顔を出してくれる時間帯だ。
「…起きておこう」
回復は順調だ。
指一つ動かせ無かったが、２週間と少したった今はもうベットに腰かけられるようになった。
大いなる進化である。
コンコン、と病室のドアが叩かれる。
それにどうぞ、と返せばランドセルを背負ったコナンくんに登場である。
「Aさん、こんにちは」
「こんにちはコナンくん。今日は少し楽しそうだね」
「うん！やっと疑問に思ってたことが解決するんだ！」
中途半端が嫌いな彼のことだ、さぞ嬉しいことだろう。
いつもなら勝手知ったるように椅子を引っ張り出す彼だが、今日は腕を後ろ手で組んだまま入り口のところに立っていた。
「じゃあ忙しいのかな。今日はこのまますぐ帰る？」
「うん、でもAさん達と一緒にね！」
「…たち？」
含むような彼の言葉に首を傾げてしまう。
いたずらが成功したような表情で、コナンくんは扉の外に一度顔を出す。
それから今度こそ病室に入ってきた。
その後ろに続くのは、三つの影。
ありえない。
なぜ、どうして。
「ライ、バーボン……スコッチ」
『この世界』に生きているはずのない、スコッチが立っていた。
とっさに混乱した頭に手の平を当てる。
「初めまして、Aさん。僕は江戸川 コナン…そして高校生探偵の工藤 新一だった人間だよ」
…はじめ、まして？
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さち - おもしろいです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年5月22日 0時) (
レス) id: 43b8d3401a (このIDを非表示/違反報告)
Blanche*(プロフ) - 思わず泣いてしまった....... 続きが気になります!! 無理のない範囲で頑張って下さい!!!!!! 応援しております!!!!!! (2019年5月21日 22時) (レス) id: 5327bf9003 (このIDを非表示/違反報告)
ナシ(プロフ) - コメント失礼します！おもしろいし、感動して何度も泣いてしまいました。続き気になります！更新頑張ってください！！ (2019年5月21日 18時) (レス) id: 9c83a487c9 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - めっちゃ面白いです！！ほんとに！！更新楽しみにしてます！ (2019年4月4日 14時) (レス) id: cb719f86c6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 大好きで何回も何回も読み直してます！！更新待ってます！！ (2018年9月27日 7時) (レス) id: cb719f86c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘夏蜜柑
| 作成日時：2018年3月24日 0時
