【テニプリ】とても可愛いお姫様だね part 2 (ページ19)

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「「「ごちそうさまでした」」」

同時に行った三人に、食後のお茶を出す

貴「お粗末様でした」

食器を重ねていく

結局、丸井くんも普通に一人前食べてしまった

ジャ「…ホント悪いな、飯まで貰っちまって」

貴「いえ、気にしないでください」

仁「…魚が…美味かったぜよ…」

貴「…そこまでショックを受けることですか？」

どうやら雅治は鯖のような青魚が嫌いらしい

だというのに、あたしの出したものをしっかりと完食した

…悪い気はしないな

丸井くんはなんでも美味しいらしく、お茶までしっかりと飲み干した

…これぞ中学生男子の食欲、って感じ

ジャッカルくんも、普通に美味しかったと言われてホッとした

ジャ「あ、俺洗い物するぜ」

貴「大丈夫ですよ」

ジャ「いや、やらせてくれ！朝からこんな迷惑かけちまったしな…」

そこまで言うなら、と食器を手渡せば、ジャッカルくんはサンキューな、とお礼を言った

…言うのはあたしの方だというのに

貴「ジャッカルくんはモテますね、きっと」

仁「ぴ、ピヨッ！？」

丸「ぅえ！？」

貴「…？」

いきなり叫んで立ち上がった二人は、ジャッカルくんが向かったキッチンへそそくさと歩いて行った

…何をやってるんだろ

そう疑問に思ったが、洗濯物を干していない為、洗面所へと向かった

貴「忘れ物ありませんか？」

丸「ないぜぃ！」

貴「忘れ物しても届けたりしませんからね」

仁「…プピーナ」

…怪しい雅治は放っておこう

鍵を閉めて新しい通学路を歩き始める

昨日と違うのは、テニス部が三人いる事

丸「俺まで食っちゃって悪かったな！」

にっこりと笑って言う丸井くん

ジャッカルくんは横でため息を吐いていた

貴「いえ、構いませんよ。ですが食べ過ぎでお腹を壊さないようにしてください」

仁「ブンちゃんは豚だから大丈夫ぜよ」

少し猫背になりながら歩く雅治が太陽に顔を顰めながら言う

丸「仁王！！」

仁「プリッ」

態とらしく顔を背ける雅治に蹴りかかろうとする丸井くんを背後からジャッカルくんが抑える

…被害被ってんのってジャッカルくんだけだ

そんなことを思いながら、通学路を歩き続けた

…いつもの登校より楽しかったと思ったのはあたしだけの秘密にしておこうと思う