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幸「…跡部?俺…幸村だけど」
跡『アーン?なぜAの携帯に幸村が出やがる?』
精市さんは携帯をスピーカーに設定してから電話に応答した
そのため、内容は筒抜状態だ
抵抗が物ともされずに…
精市さんはあたしの抵抗など無駄な物とでも言うようにあたしから携帯を取った
そして今、ニコニコとしながら電話に向かって話している
幸「そんなの…いるからに決まってるでしょ」
誰が、とはわざとだと思うが言わなかった精市さん
跡『…Aが立海にいるのか!?』
驚きの声を漏らす跡部くん
あたしはどこか居た堪れない気持ちになり、身体を小さくした
そんなあたしを見て、精市さんは言う
幸「うん、まあね。今マネやって貰おうと説得してるんだけどさ」
精市さんの勧誘を脅しに近いと思ったのはあたしだけかな?
跡『…幸村、夏休みに入り次第すぐに合宿を開く』
跡部くんの声に、精市さんは笑みを深める
跡『それまでにAをマネにしておけ!』
幸「…跡部のくせに俺に命令しないでよ」
貴「って、ちょ…待ってください!」
サラッと二人の会話を流そうとしたが聞き捨てならないセリフが入っていた
…あたしを…マネにする…?
跡『A…夢李が泣きそうだぜ?』
貴「ッッ!!」
言葉が出なかった
泣きそうになってるのはきっと…いや絶対あたしの所為で
あの可愛い顔を、笑顔が似合う顔を歪めさせているのはあたしで
自分でここに来ると決めたのに、悔やんだ
幸「…じゃあ跡部、日程はまた後でね」
跡『ああ、Aを…頼む』
幸「言われなくても」
切られた電話を精市さんに手渡される
幸「…って言う事だから、Aさん」
貴「…私は…やりませんよ」
自分に言い聞かせるようにそういえば、精市さんは笑って言った
幸「ふふっ、どうかな?」
意味深に言われた言葉
空間に沈黙が降りた
幸「…うーん、まあ今日はいっか」
精市さんは続いていた沈黙を軽々破り、手を叩いた
幸「はい、今日は解散。明日からまた勧誘するからね」
いらない申告だと思った
仁「送るぜよ、A」
雅治がそう言ってくれたので、甘えるとしよう
…今日は、色々ありすぎた
ふう、と溜め息を一つ紅い夕暮れを見て落とした
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17話使って1日がやっと終わりました
…色々くど過ぎましたかね?
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ひな - 凄く面白いです!読んでくうちに感動して涙が出ました! (2019年3月5日 2時) (レス) id: b401e87431 (このIDを非表示/違反報告)
ばろろん - 仁王希望で! (2015年3月30日 18時) (レス) id: 2ad4b6f1e3 (このIDを非表示/違反報告)
蘭希 - 財前オチがいいです! (2015年3月28日 19時) (レス) id: 09f1b7a4a3 (このIDを非表示/違反報告)
みかりん♪ - 柳さんがいいです! (2015年3月28日 10時) (レス) id: ef8895fc8b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマミソ - 柳くんでお願いします! (2015年3月27日 9時) (携帯から) (レス) id: 499e9b52c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2015年2月15日 13時