【テニプリ】とても可愛いお姫様だね part 2 (ページ15)

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《仁「俺は、Aに手を出しちょらんよ…まだ」》

手を…出す…？

しかも…まだって…

雅治が言った意味を1テンポ遅れて理解した

そして、思考がショートする

切「…真っ赤じゃん」

柳「ああ、真っ赤だな。…良いデータが取れた」

柳生「な…仁王君！貴方って人は！！」

あたしに集まる視線

きっとあたしは切原くん？が言うように真っ赤なんだろう

幸「…なんだ、手だしてなかったんだ」

安堵したような声で言う精市さんを見る

精市さんは、ニッコリと笑って口を開く

幸「あ、ほんとだ。真っ赤で可愛い」

貴「～～～～ッッ！！」

追い討ちをかけるように言われた言葉に、これ以上無いほど顔が火照る

丸「大丈夫かよぃ？」

ジャ「…大丈夫か？」

貴「…もうやだ」

そう言ってあたしは熱い顔を隠すように膝を抱えて顔を埋めた

顔を伏せていても丸井くんと、一緒に励ましてくれた外人さんが焦っている事が感じられる

それでも、しばらくは熱の引かないだろう顔を上げることは出来そうになかった

…帰りたい

ズキリ

帰りたいと無意識に思った気持ちに、勝手に心が痛む

それでも、死にたいとは…思えなかった

雅治のおかげだ…な

感謝している、本当に

あの時助けてくれなければ、あたしの生を望んでくれている人達への侮辱になっていたかもしれない

そして、それに気づかせてくれたことにも感謝をしている

仁「…A」

なかなか顔を上げなかったからだろうか

少し心配そうに名前を呼ばれる

貴「…なんですか」

少し声が硬くなってしまったかもしれない…羞恥で

柳「…Aが羞恥に悶えている確率…89.1%」

…当たりですよぉぉぉ！！！

でもそれ言っちゃダメですよ！！

幸「当たりだってさ、蓮二」

ああああぁぁぁあぁあ！！

精市さんはもっと言っちゃいけませんよ！！

…もう、どうしよう

よし、帰ろう

バッと伏せていた顔を上げる

急な行動に、何人かの肩がはねた

貴「帰ります」

なぜか傍にあったあたしのバックを持って立ち上がる

そして部室のドアに向かって歩く

が、目の前に精市さん

幸「うん、マネージャーOKしてくれたら帰してあげる」

…ｗｈａｔ！？