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14流 ページ14





貴「…え、あ、ぅ…ん?」


やはり混乱から抜け出せない

まず第一に、なぜ雅治は精市さんの足元に正座しているんだ?


幸「ふふっ、今仁王はね…反省中なんだ」


貴「…?」


幸「…ところで、何で仁王の事呼び捨てなの?」


…あ、だめだったかな?


貴「…雅治…さん?の方が良いですかね?」


そう聞くと、雅治…さん?がこちらを勢いよく振り返る

そして、首を横に振った


…これは雅治でいいって事かな?


幸「まあ、それはいいや。あと…『ガチャリ』」


精市さんの言葉を遮るように開けられたドア

そして、たちまち禍々しくなったこの部屋の空気


真「…む?ああ、Aが起きた…幸村?何故そんな…目が見えん!?」


…!??


顧問だと前に勘違いした方があたしを見てそういった

そして、本当に目が見えなくなったらしく、膝を付いている


幸「ふふっ…俺の言葉を遮るとは…いい度胸だね、真田」


…この人は真田さんというらしい、覚えておこう

というか、精市さんが…黒い


真「何を怒っている、ゆきっ…何も聞こえん!!幸村、イップスを解いてくれ!!」


…え、何!?

視覚の次には聴覚!?


柳「…その辺にしろ、精市」


幸「ちぇっ、しょうがないなぁ…蓮二がそういうなら止めてあげるよ」


柳「…Aが怯えて混乱しているぞ」


…ええ、怖いですとも

どうしたら視覚と聴覚がなくなるんですか!?


幸「え…あぁ、大丈夫だよ。Aさんにはしないからさ」


…いや、だから何を……いいや、世の中には知らなくていい事もあるんだ


柳さんを先頭に、この間合宿に来ていた人が続々と入ってくる

…レギュラーだということは容易に想像できた


貴「…それで、さっきの質問は…?」


サラッと流して精市さんに尋ねる

そうすれば、何やら言い難い内容なのか精市さんは頰をかいた

雅治は未だ精市さんの前で正座している


幸「うん、えっと…仁王と屋上で何してたの?」


その質問に、自然と頰に熱が集まった気がした


…雅治の前で…あんなに泣いて、挙げ句の果てには安心したから寝たとか…言えるわけがない…!


そんな事を思い、声にならない声を発する

そうすれば、何を勘違いしたのか精市さんは、仁王に黒いオーラをビシビシと当てる


仁「…幸村、ちょ、待つんじゃ!何か誤解しとるぜよ」


必死に何かを弁解する雅治に、あたしは疑問しか浮かばない


仁「俺は、Aに手を出しちょらんよ…まだ」




………は?

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ひな - 凄く面白いです!読んでくうちに感動して涙が出ました! (2019年3月5日 2時) (レス) id: b401e87431 (このIDを非表示/違反報告)
ばろろん - 仁王希望で! (2015年3月30日 18時) (レス) id: 2ad4b6f1e3 (このIDを非表示/違反報告)
蘭希 - 財前オチがいいです! (2015年3月28日 19時) (レス) id: 09f1b7a4a3 (このIDを非表示/違反報告)
みかりん♪ - 柳さんがいいです! (2015年3月28日 10時) (レス) id: ef8895fc8b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマミソ - 柳くんでお願いします! (2015年3月27日 9時) (携帯から) (レス) id: 499e9b52c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘夏蜜柑 | 作成日時:2015年2月15日 13時

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