【テニプリ】とても可愛いお姫様だね

11華 ページ11

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貴「ったく、面倒くさ…いですね」


ああ、面倒臭いな敬語も！

思わず舌打ちしそうになるのを堪えながら、長い廊下をひたすらに歩く

待たせてはいけないから、早歩きで


貴「…目に良くないカラーだな」


黄色…というか芥子色に赤のライン

きっと、跡部くんの言っていた立海だろう


貴「あの…立海の方でしょうか？」


幸「ああ、そうだよ」


一瞬目を見開いたかと思うと、すぐに頷いてくれた綺麗系の人

ずいぶんと落ち着いた雰囲気を出す人だな…


幸「ふふっ、ありがとう」


貴「！？」


心…読んだ？

いや、そんなわけない…よきっと


切「なんだ、夢李先輩じゃないんスか」


…わかめ…ワカメだ…すげェ

わかめ…わかめ…わかめ…わかめ((ry

あ、味噌汁食べたい


幸「ふっ…ふふ…」


なぜか笑ってしまっている美人さんは置いておくことにしよう


貴「詩野さんなら氷帝の方々とお待ちになっていますよ」


そういえば、すぐに行こうと切り替えの早いわかめ


柳「…去年までいなかったと思うが…」


あ、あたし？


貴「ええ、今年からマネージャーをさせてもらっています」


…そのノート…なんですか？


ジッとノートを見つめてから、屋敷の方へ歩いて行こうとした

が、銀髪の人があたしの顔を覗き込む


仁「…お前さん、嘘クサイぜよ」


貴「…え」


一瞬固まってからスッと距離を取った

そして、分厚いメガネをクイっと上げる

ちなみに、あたしはメガネに分厚い前髪、耳より下の一つ縛りという地味子スタイルをとっている

オシャレめんどくさい…というか、


なんだ…この人、危ない


柳生「仁王くん！婦女子にそういうことをするのはやめたまえ！」


…え？腐女子じゃないんですけど？


仁「…ピヨッ」


え…アホ部よりも鳴き声っぽい鳴き声…


丸「早く行こーぜぃ…腹減って、死ぬ」


え、腹減ったくらいで死ぬの、ねぇ？

横で宥めてる煮卵はきっと苦労人だ

…煮卵食べたい


貴「…こちらです」


立海…か

なんか凄い所って事で

なぜか笑い過ぎでヒィヒィ言ってる美人さん


歩きながら思う


…さっきから一言も喋らない人って…顧問の方かな？

30代くらい？


幸「…あっはははは…」


クスクス笑ってただけなのに、もう思いっきり笑っている美人さん

…どうしたんだろう



まあ立海は、変人と危ない人の集まりってことで


幸「あ、俺はどっちでもないよね？」


貴「…美人さんのカテゴリーに入れておきます」


読心術ェ…

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