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四 過去篇 吉原 ページ5

貴 おっさん!!

竜 ほう。とうとう天人たちもこの街に手を出し始めたか

鳳 さすが竜泉よ。わしの傘をその棒切れ一本で受け止めるとは

竜 いけ童。

貴 でも!!

竜 言ったであろう。わしがこの街すべてを手にしている。わしは望むものすべてを手に入れる。我が子の自由さえわしのものなのだ

貴 そんなあんたまさか!!

鳳 もうすべて主のものではないぞ竜泉!!

鳳仙がそう言い終わると竜泉の左腕は地に落ちた

貴 おっさん!!

Aが叫ぶと竜泉は言った

竜 いけっ!!A!!

貴 馬鹿言ってんじゃねぇ!!ようやく会えたんだ!!もう一人は嫌なんだ!!もう…あんたと父さんと私はここで死ぬ!!

泣きじゃくるA

鳳 そんなに死にたいか童。ならば永遠に親子で過ごさしてやろう

鳳仙がもう一度傘を振りかぶった時Aは竜泉によって蹴飛ばされた

竜 Aお前の自由はわしのもの!!!わしの言うことは絶対なのだ!!振り向くな!前だけ向いて走れ!!走って走ってわしのために自由を手に入れてこい

貴 クソぉおおおおおおおおお

Aは走り出した

後ろでは激しい戦闘の音と血しぶきの音が聞こえる中振り向かずただ前だけを向いて


竜 すまなかったなA。お前ののぞむ様な父親にはなれぬかった。幸せになれよ…

その日吉原は鳳仙と鳳仙の率いる団によって奪われた





阿 どうもこうも俺はガキは嫌いだねぇ

威 なんか言った?阿伏兎

阿 いいや。んなことより逃しちまったこりゃ旦那にしめられるぞ

威 じゃあ殺しちゃえばいいよ

阿 馬鹿か俺らが殺されるぞ坊主


また第3の夜王になる男もこの場にはいたと言う

五→←三 過去篇 吉原



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作成日時:2020年8月13日 21時

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