三十八 ページ39
片 宴じゃ宴じゃ！これで目障りな奴がいなくなる。そうだな同時に真選組とやらも潰そうではないか！！
片桐は上機嫌で城の横にある側近用たちの離れで酒を楽しんでいた
男 三郎様も悪でございますなぁあの高杉でさえ手玉に取られてしまうとは
男は片桐に酒を酌みながら片桐にゴマをすっていた
片 フッ 高杉など話にならんわ。あのような間抜けが国を潰そうなどと戯言を笑わしよるわい。この国を治めるのにふさわしいのはこのわしじゃ。そうとは思わんかね？ おい酒が切れているぞ早くつがぬか！
貴 ああ いますぐ注いでやるよ。あんたの血を
片 きっ貴様！
先ほどの男は片桐の後ろに血だらけで転がっていた。片桐の首にはAの刀が突きつけられている
貴 一応聞くお前が片桐三郎で間違いないか？
片 ふっ 貴様に名乗る筋合いはない。わしを殺すか？それもよかろう貴様がわしを殺せばこの事件の真実は闇に葬られる。そして貴様が犯人として死罪になるそうなれば真選組は解散。近藤は責任をおい死ぬことになろう。さぁ殺せ貴様が殺した奴らのように心臓でも抉り取れ
貴 心臓をえぐりとる？心外だな。高杉はそうかもしれないが私はそんな甘い殺し方は趣味じゃない。ゆっくりじっくり痛がっている顔を見るのが好きなんだそうだなまずは足の指を一本ずつ…
ネ 動かないで！！
気付くと後ろにはネネが、短刀を突きつけていた
貴 ああ。確かあんたはあの時のネネだったか
ネ それ以上動いたら貴方の首を掻っ切るわよ！
貴 あんた達は自分の手で人を殺めたことはあるか？やってみろ肉がさけ血が吹き出す。その感触はその臭いは洗っても洗ってもお前に一生付き纏う
ネ ひぃ！
片 怯むな！やれ！！
貴 ネネ殿。あんたには私を殺す資格がある。あんたの刀だったら私は受け入れよう。ただこの臭いと共にあんた達に利用され死んだ善人達を背負って生きろ。それがお前にできる唯一の償いだ
片 耳を貸すな！さっさとやれとゆっているだろうが！！！
Aが目をつぶったその時だった
将 そこまでだ。皆のもの剣を収めろ
片 うっ上様！！！
Aが再び目を開けるとそこには
将軍 将軍の護衛達 そして真選組と万事屋の姿があった
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作成日時：2020年8月13日 21時
