第三話 ページ5
kn視点
俺はコネシマ。
我々国の幹部で、近距離部隊大隊長や。
毎日毎日内ゲバして、戦争にも出て、ゾムの食害受けてやってはったんやけど…
あの国ー…、あいつらとやりあった時に核爆発お越し寄ってな。
もうだめや思うて白い光に包まれんの感じながら目をつぶったんやけど…
いつまでたっても衝撃こーへんから目ェ開けたら
なんかいっぱい高い建物？とか明らかに夜なんに明るい街？みたいなところとか
なんか見知らぬ服着た人間がうじゃうじゃいてすごいスピードで動くハコ？？？
がたくさんおってなんやなんや？！て半ば半分パニックになってたんや。
すこしそこから離れて静かなところ行って、
頭冷やしたら思い出したんや。
あの核爆発がどうなったかはわからんけど、
無傷で済むモンちゃうしまだこうして生きてるんなら
俺は早急に戻って国を守らなあかん。
トントンにもどこいっとったんやワレぇ！って怒られてまうしな。
そんで人に聞いてみたんや。
でも、みんな俺のこと見向きもせん。
国のやつらはファンクラブ作るくらい俺の顔面偏差値あったと思うねんに、
見向きもしないしまるで俺がそこにいない、見えてないような感覚に陥るほど
誰も反応しない。
俺もさすがになんかおかしいで？って思って、
声をかけても素通りしようとした奴の真ん前にふさがるようにして立ちはだかったんや。
そしたら、そいつ＿
俺をすり抜けてそのまんま歩いてったんだよ。
俺はそのとき、初めて気が付いたんや。
自分が、周りからは完全に見えてへんって。
触れもしない、見えもしない。
でも俺は確かにここにいる。
そんな、なんや。幽霊みたいな…
ゑ？状態で固まってると、頭の中に一つの考えが浮かんでん。
＿俺、死んだんか？
よぉよぉ考えてみれば見るほど、死んだと思えば辻褄が合う。
あんな至近距離で核爆発受けて何もない、無傷なんてあり言えんし
アンナン受ければ一瞬でちりも残らへんから衝撃が来んくておかしない。
ここは天国とか地獄とかそういうところでもなさそうやし、
人々が俺を見えない理由も死んでるからって事なら納得がいく。
でも、こんな非合理的なことってあるんか？
死んだ、なんか、そんなわけないやん、
そうや。俺は今こうしているんやから、生きとるわ。
そんなことを想いつつ一人歩き出した。
＿人には、もう声かけられへんかったわ。
また、あぁなったら、たまったもんやないし…
そんでこれからどうやって国に帰ろうかと悩んでたんや。
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作者名：Rokuro | 作成日時：2022年2月20日 11時
