迷惑な幽霊に取りつかれてます。【ｄ！】 (ページ4)

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第二話ページ4

彼はどうやら、関西地方の人間らしい。
縁のはるばる、こんな東北地方までやってきたんだろうか(白目)

体格はがっちりしていて、黒の縦じまが入ったサッカーのuniformのような服を着ていて、
ズボンは普通に短パンだ。
しかし、肩章のついた瞳と同じ色の青いマントや、
胸上あたりについているどこかの軍章をみるとこの人はずいぶん昔の軍人さんなんだな、と思った。

しかし、その風貌や来ている服、容姿からは明らかに外国の方なのに
どうして発音までばっちり関西の方言をしゃべるんだろうか。
ー…て言うかまずなんで日本にいるの貴方。

とことこと歩いて、全くの無表情でそんなことを考えていたにもかかわらず
まだついてくる。
困ったな、このままでは家を知られてしまう。

幽霊に家を知られるのは、現世の人に知られてしまう事よりも厄介だ。
法とか、全部関係なしにやってくるからな。

見たところ悪霊ではなさそうだし、さっさと観念して帰ってもらおう。

くる、と向きを変えて彼と対面し、口を開く。
こちらを見た私を見て、お？と静かに顔を傾けて顔を見る。

今度は、私も目をしっかり見ていった。

『お引き取りください軍人様。
　ここはあなたの基地でも何でもありませんし、私はこれから家に帰るのです。
　忙しい身故、お引き取り願います。』

なるべく失礼のないようににこりとした愛想笑いを作って
いうと、彼は目を輝かせて言った。

？「おお！！！やっぱ見えるんやん！！！
　よっしゃぁよかったぁー！あきらめんくてよかったぁー！」

kn「あ、俺の名前はコネシマっていうねん。
　我々国の幹部なんやけどな、なんか気が付いたらここおって。
　戦争中やったもんで、はよ還らなあかんねんけど話しかける日と話しかける人
　無視されてもて、しかもなんかすごいスピードで走る箱？
　馬車の進化バージョンみたいなのあるし高い建造物かなんか知らんけど生えてるし
　みんな見知らないすまほ？ていうん？触ってるしで困ってたんやぁー！」

聞いてもないのに高速詠唱を始めたのを見たところ、
オカエリ願えない雰囲気が漂い始めている。

車やスマホを知らないというところを見ると、やはり
昔の軍人さんのようで。我々国ってところは聞いたことも見たこともないけど、
幹部って結構えらい位置についてて強かったみたい。

戦死なされたんだな。と思いつつひたすら笑顔をぶっ通す。
こういう時は黙って笑顔、そして一言。

『お帰りください』

がいいんだ。