もふもふ男子【Yuri.C】

＊ ページ3

…なにこれ。

「ヒカ。説明してくれるよね？」



.
.



ぼくがヒカん家に入った時、
なぜか魔法が解けてうさぎになってた。

「ちょっと、まほうとけてるって！」

「ごめん、後ちょっとだから待って、」

「なにいってるの？
それへんなにおいするよ。はやくやめてよ」

一生懸命止めてるのに…
ヒカったら魔法をかけるのやめようとしない。
ねえそろそろやばくない？

「ね、ヒカ…ぼくちょっとこわいんだけど…」

「っあ…」

「え？」

もくもく煙が出てる。
あれれ。さっきの変な匂いがしなくなった。
成功、したのかな？



…ばふんっ



「あーあ。やっちゃったねえ」

「ごめんなさい…」

「ぼくしーらない」

「ユウリー！！」

ぼくに泣きついてきても困るよ。
ぼくの魔法なんて、ヒカが人間にしてくれてる間に
ちょこっと使える程度のものなんだから…

ってそんなのヒカが1番
よくわかってるはずだよねえ。

「とりあえずぼくにまほうかけてよ」

「うん。…ほいっ」



ふう。やっと戻れた。
いやこっちの方が仮の姿なのか。
どっちでもいっか。

まず状況を整理しないとね。

そもそもこれって成功してるのかな？
ヒカはいつも自分でもなんの魔法かけてるか
わからないで試すからなあ…



「え？何ここ？夢、だよね」



「ヒカ何言ってんの？」

「おれ何も言ってないよ？」

「うん？」

「…ん？」

「え。」

「ひいっ、」

「んえ！？」



「 … 」



「 だ、誰え！？ 」

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