背中にあった翼はどこにもなくて…。【男主】

6歩目 ページ7

菅原｢A…。｣


影山｢Aさんは、



バレー、嫌いじゃないですよ。｣

西谷｢ああ。
それ、おれも思います。｣

田中｢たしかにな。


入ってきた時、あいつ眩しそうっていうか、
目をきらきらさせるっていうか、そんな感じの目をしてたんすよ。｣

武田｢…彼がA君ですか。





土日の遠征、彼を連れてみてはどうでしょう？｣


武ちゃんの発言にみな度肝を抜かれた。
｢｢｢えぇぇぇ!?｣｣｣


烏養｢おい!?

それってそんな簡単なことじゃねーぞ、先生。｣

武田｢でも、逃げれない状況にしないと、彼はどうにかしてでも逃げようとしますよ。




それに、


壁にぶつかって立ち止まった生徒の背中を押すのも教師の役割ですから。

これは荒療治ですけど…。｣

澤村｢…おれも、その方がいいと思います。

あいつは本当にバレーが好きで、
おれらもかなりのバレー馬鹿っすけど、あいつもその中の1人で、

あいつ、人のことを考えて考えて、
いらねぇ気遣いまでするヤツなんです。



試合の時、あいつにたくさん助けられました。

だからこそ、次は、

おれ達が助けてやりたいんです！｣



菅原｢…あいつの目はまだ、あの時と同じでした。

おれがトスあげたボールを打ちにいく目と変わっていませんでした！｣






烏養｢…わかった。

でも、どうやって連れていく？｣

武田、3年、2年｢それは、おれ/ぼく達に任せてください。｣(ドヤッ


1年、烏養｢Aさん/A、ご愁傷様です。/。｣

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