背中にあった翼はどこにもなくて…。【男主】

26歩目 ページ27

今日最初の試合は生川と。

おれは試合に出てないけど、日向と影山の速攻にはまだ対応させてないからこっちがリードしてる。



まあ、あの速攻に対応してくるようになるとうちにとって厳しくなるってことなんだけど。




直井コーチ｢烏野はゴールデンウィークの時より落ち着いて見えますねぇ。
それにあの10番の速攻！｣

猫又監督｢そーねー、全体的に安定感が増したね。

(だが、それでいいのか烏野？
その力で負けてきたのだろう？

だから
強くなるためにここへ来たのだろう？)｣




このままじゃ、前と変わらない。

なにか変わらないと青城や白鳥沢の先にはいけない…！



｢おれによこせぇぇぇ!!｣


…あの子、動きとかは素人じみてるけど、それをカバーするほどの運動神経、体格、反応の良さ…発展途上ってところか。


はじめてのブロード…とか、
リエーフって子も凄いけど、研磨さんも凄いな。

なんか
…ぞくぞくする!!

猫又監督(先に進むために何が必要か。
正しいかどうかわからんが、おれ達には新しい血液が回りはじめた。

烏野が求めるのは、

安定か、


それとも


進化か…？)




澤村｢集合!!｣

烏養コーチ｢よっし、次は音駒が相手だ。
昨日の音駒との成績はどーだったか？｣

ぱらっ
清水｢音駒とは今日で3セット目。
昨日の2セットは17-25、19-25で負けてます。｣

うっ、全てはおれのミス連発のせいです…。

烏養コーチ｢つまり、音駒には1セットも取れててねぇってことだ。
だが、落ち着いて力を出せば十分戦える相手だ。

日向と影山は久しぶりの音駒戦だよな、
ここらでいっちょかましてこい!!｣
日向、影山｢はいっ！｣


ピーッ

音駒との試合がついにはじまった。



最初から食らいついてくるリエーフ君。

A｢こりゃ、止められるな。｣
山口｢えっ！｣
A｢そんな焦んなくても大丈夫でしょ(笑)

こっからどうやっていくかが烏野の1番の大きな課題だけど。｣



そう言ってる間に速攻は止められた。



少なからず動揺したみんなを見て烏養コーチはタイムアウトを使った。

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