背中にあった翼はどこにもなくて…。【男主】

24歩目 ページ25

A｢セットしてるんだろうなーって髪型してたっすけど
お二人方どちら様ですか？(笑)｣

木兎｢へいへい、A！
おれは毎朝セットしているが、黒尾は違うぜ!!｣
赤葦｢そうなんですか？｣
黒尾｢ん？赤葦にも言ってなかったか
実はこれ



寝癖だ。｣

A、赤葦｢…。｣


赤葦｢…Aも、前髪左わけだったよね。｣
黒尾｢え、ちょ
A｢おれの場合は癖だよ。
くせっ毛だからはねちゃうんだけど、直すのは時間かかるし、キリがないからあきらめてる。
髪乾けば、またはねるよー。｣
黒尾｢お前ら無視

木兎｢なんだよー、お前セットしてねぇの！
おれが明日セットしてやろう!!｣
A｢何故そうなるんですか!?｣
木兎｢おれの髪型かっこいいだろ？｣((ドヤッ

A｢…木兎さんの髪型は木兎さんがするからかっこいいんですよ。｣(まさかおれの頭までミミズクヘッドにするつもりだったのか…!?)

木兎｢かっこいいって？
へいへいへーい！おれ最高!!｣

赤葦｢はぁ、
黒尾さんも拗ねてないでください。
なんて反応してほしいんですか、寝癖で。｣
A｢寝癖ってのは驚きでしたけど、かといって『わぁーすごーい』なんてならないんで。｣
黒尾｢お前ら冷たくなーい？｣
A、赤葦｢冷たくないです。｣

木兎｢赤葦！自販機寄ろうぜ!!｣
赤葦｢あ、はい…。
おふたりはなんか買いますか？｣
木兎さんは京治が来ると思ってなのか自動販売機の方へ走って行った。あの人の体力は底なしのようだ…。

黒尾｢いや、おれはいいや。｣
A｢おれもいい。｣

赤葦｢じゃあ、先帰っててください。
あの人どうせ選ぶのに時間かかるんで、湯冷めしちゃいますよ。｣

黒尾｢おー、じゃあ、木兎は赤葦に任せておれはAちゃんを部屋へ送り届けるとするわー。｣
A｢はぁ!?
おれ、そこまで子どもじゃないんですけど！｣
赤葦｢じゃあ、失礼します。
A、また明日。｣
黒尾｢おー。｣
A｢うん、また明日ー。｣
赤葦と別れて、おれらは割り当てられた部屋へ向かう。

黒尾｢(頼り方が分からなくて、1人で何でも背負い込もうとするやつは目が離せない子ども同然だろ。)
まあ、子どもじゃなくてもおれからしたら、可愛い後輩だけどな？｣

A｢なっ!?(/////
おれの方が身長はありますよ！｣

黒尾｢身長もたいしてかわんないし？
可愛いと言われて赤くなる子は可愛いだろ。｣
A｢だあーっ！
からかうわないでください！もう、部屋の前ですよ！｣

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