寝ている子は人気者

レインの弟 ページ7

『…』
マックス「相変わらず混んでるな」
『全員眠らせるか』
マックス「やめろ」
『ちぇ〜』

…人混み嫌いなんだけど、はぁ…めんどくせぇ

『あ…』

黒と黄色髪…レイン…じゃない、弟の…なんだっけ？
ふ、フィン…だ！

「レイン様の弟って成績イマイチらしいよ」
フィン「…」

フィンの顔色は悪くなる
…これが噂の陰口ってやつか、僕も1度されたことがあるがその後日、陰口を言ってた人が泣きながら謝ってきて流石に引いた
…まあ、あれ以来陰口はなくなったかな、ほんと"どっかの親切な誰かさん"がやってくれたおかげだな
…別にあのままでも良かったけど、どうせアイツらは僕より頭脳も力も劣っている…そんな奴らに僕がやられるわけないでしょ

『…隣いい』
フィン「え、あ…どうぞ」
『シュラーフェン…』
フィン「なんか言いましたか？」
『別に』

その時バタンッと大きな音がなった

「お、おい！大丈夫か！！」

"偶然"にさっきフィンの陰口を言った奴が倒れたそうだ、いやぁ…こんな偶然もあるもんだな

それはさておき…ゴミはゴミ箱にやらないとね

フラフラとした足取りでそいつはこの場からいなくなる

『はぁ…眠い』
フィン「あの…ありがとうございます」
『…どういたしまして？』
フィン「…」
マッシュ「フィンくん！」
『…』
マッシュ「な、な、な…なんでAちゃんが」

小刻みに震えながら僕に聞く

フィン「…Aちゃん？…Aくんは男だよ」
マッシュ「え？…え？」

マッシュ→←腹の音

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す