世界が変わった日 (ページ32)

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大切な人たちページ32

「.ここは.....」

私は真っ暗な空間にいた。

果てしない闇が広がっている。

私は辺りを見渡したが一面、真っ暗闇だ。

すると、声がした。私はその声がする方へと目をやった。

そこには、家族がいた。

「綾.....大きくなったわね......私達はあっけなく死んじゃったけど、綾と桜舞は生きていつよかったわ....お母さんとは会えないけど...元気でやってね。」

「私より大きくなって、生意気ね。でも、お姉ちゃんはもういない。綾の肉親は桜舞だけだけど、忘れないでね。私達の事を」

「大きくなったな。お父さんは感激だ。平和な日々が続いていたら。ご近所中に自慢できたのにな.....。綾....桜舞を、よろしく頼むな。」

と家族は言ってから闇へと消えた。

次に先輩が現れた。

「綾、結局、俺は駄目だったよ。でも、お前から貰ったキス、まだ覚えてるぞ！じゃあな！」

と言って消えた。他にクラスメイトや先生の声が聞こえてきた。

でも、真紀さんの姿がない。

私は辺りを見渡す。が、誰一人いない。

すると肩を叩かれた。私は振り返るとそこには真紀さんの姿があった。

すると真紀さんは

「おいで...綾ちゃん.....」

と言ってきた。私は手を握る。

そして、真紀さんが指を指し

「綾ちゃん....あの光の向こうへ行こうか」

といった。私は手を引かれながらも必死について行った

そうだ、私はたくさんの人に支えられた。世界が変わった日には真紀さんが助けてくれた。

そして桜舞と秀夜くん....

あと先....優弥先輩.....社長さんの奥さん....

たくさんの人に支えられて、今、私はここにいる。

私な光の方へと向かった。

後ろの方から

「綾ちゃん.....ありがとう....。」

という声が聞こえてきた。

私は目を開けた。そこには桜舞や秀夜くん、白衣を着た人がいた。

桜舞は涙を流して私に抱きつき、秀夜も涙を流し抱きついた。

「よかった....よかった....」

と言っている。

「桜舞に秀夜くん....心配かけた？ごめんね」

私は今、駐屯地の医療室にいた。

きっと、ここまで来られたのは、みんなのおかげだ。

ありがとう、みんな。

ありがとう、真紀さん.....