世界が変わった日 (ページ23)

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先輩ページ23

綾瀬優也.....それは私の苦手な先輩であった。

高校1年の最初の時、私の教室に入って来るなり、

「桜樹綾はいるか！」

と言ってきた。私は素直に

「わ....私....です。」

と言った。そしたら私の手をにぎり

「バスケ部に入って来れ！」

といきなり言われた。

私は断り続けたけど、先輩は何度も誘い続けてきた。

2年になっても、私は断り続けた。勧誘最後の日は一足早く帰った。

私は嫌いだった。

私について来る先輩は他の人からみると、異常な光景だったかもしれない。

私は先輩を”ストーカー”と呼んだ時期があった。その時、先輩は離れたけど

次の日も、次の日も、断られる事を知ってでも、勧誘してきた。

ある日、先輩が風邪で休んだ日があった。

私はその日、なんだか、虚しい気持ちになった。

私は先輩に....恋.....いや、そんな事はない。

先輩は嫌な先輩だった。個人的には、でも周りからは、先輩が可哀想とか、勧誘を受け入れたら？と声があった。

でも私は頑固、断った。先輩も折れるだろうと思っても、

先輩は勧誘してくる。

私は勧誘してくる理由は分からなかった。

そして、久々に先輩とあった時、抱きしめられたうえに、キスまで....されてしまった。

私は初めてだったので、頭が混乱した。

そして先輩が唇を離すと、私はなんだが体が熱くなってきた。

あと、胸がドキドキする........。

私は嫌いな先輩が何度でも勧誘し続ける理由は分からないままだが、

どうやら私は.....先輩に恋をしてしまったの....かな.....