世界が変わった日 (ページ22)

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朝、真紀はドアをノックする音で目が覚めた。

真紀は警戒して玄関へと向かった。

外から掠れ声で

「助けて、助けて」

と聞こえる。

真紀はドアを開けた。

そこには、茶髪の少年がいた。傷まみれで

真紀は家にその少年を入れた。

「ん.....朝か.....桜舞.....朝だよ....」

「ふぅ......朝か......」

私は桜舞と一緒に一階へと降りた。

真紀さんに秀夜くん....あと.....ん？....誰！？

「あ、綾ちゃん、おはよう！」

「桜舞！遅いな！あとおはよう！」

と真紀さんと秀夜くんが言った。

「綾さん、この人だれですか？」

「分からないけど....綾ちゃんの学校の生徒じゃないの？」

その人は眠っている。顔に傷が幾つかある。

それに、茶髪で....美形な男子だった....イケメン....かな？

でも....見たことあるような.....

「ん.......」

瞼が震え、目が少しずつ開き、起き上がった。

その姿はまるで、眠りから覚めた王子様のようだ....

「.....ここは.......」

「私の家よ.....」と真紀が言った。

「あ、ありがとうございます。」

男は真紀さんにそう言って私の方を向き、立ち上がった。

私の方へと歩き、いきなり.....抱きしめられた。

「な.....何するんです.....」

男は次にキスをしてきた。..

私は顔が赤くなっていたらしい....

真紀さんは

「青春だねぇ.....」

としみじみと見ていて、桜舞と秀夜くんは

桜舞の方は、顔を赤らめ下を向いた。

秀夜くんは、じっとこっちを見ていた。

男は、唇を離し、顔を赤らめている私にこう言った。

「やっと会えた！桜樹綾！」

と言った。私は思い出し

「あ....貴方はバスケ部のキャプテンでしつこく、私に入部を勧めてきた3年の....」

私は名前を忘れてしまった。

「.......はぁ.....名前を忘れたか....ひどいな....俺の名前は、優也.....綾瀬優也だよ。」

と名乗った。

それは、私が嫌いな先輩だった。