20 ページ22
あ「ねえ、あんたまだわかんないの？！」
明莉はみんなが居なくなったことを確認してそう言い放った。
あ「朝ごはん作ったり、媚び売ったり…なにしてんの、これ以上王子様に関わるなっていったよね。あんたほんと昔から使えないよね。引き立て役になってればいいだけなのに。キモ。ほんと意味わかんない。」
次々と出てくる暴言に私はもう言葉が出なかった。
あ「あ！wそーだーw明日学校ついたら体育館来て。wいーこと教えてあげる。」
明莉は見下したようなからかうような…そんな目で私を見つめた。
『わかっ……った』
あ「あと泣くなよ？wま、王子様にバレてもあんたのせいにするけどねーwww」
小さく蹲る私を見て明莉はさらに満足そうに嘲笑った。
本当は今すぐにでも泣いて助けをもとめたかった。
だけど居場所がどこにもなくて、助けてくれる人もいなくて……
あ「ぶっさwwww何その顔wwwでも明日絶対来いよ。」
私は必死に涙をこらえた。
言葉を発したら崩れ落ちそうだから一言も喋らずに、ただただ耐えた。
明莉の声が聞こえた気がした。でも私は耐えているしかなくてそれがずっと遠くの音のような気がした。
『大丈夫。』
私は今にも砕けそうな自分の心に直接言い聞かせるようにそう呟いてスマホをキュッと握った。
今の私にはリスナーさんだけが味方。ネットだけが私の心の支えだから、それまでも失わないように、配信だけはちゃんと楽しくやんないと！
ニコッと作り笑いを1人浮かべて、つらさを吹き飛ばす勢いで私は部屋に入って配信のスタートボタンを押した。
コメントがテンポよく流れ出した。
その時はまだ、明莉と話しているときにソファーの後ろにいた影には気付きもしていなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サラミ - 初コメ失礼します。とても面白かったです。更新は主様のペースで無理しないように頑張ってください。 (2022年10月23日 10時) (
レス) id: 82adb6822c (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます。主様のペースでいいんで、更新待ってます！ (2022年10月6日 17時) (レス) @page38 id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
ササク(プロフ) - 更新嬉しい(´；ω；｀)ありがとうございます！ (2022年10月5日 20時) (レス) @page38 id: ba5c48af12 (このIDを非表示/違反報告)
みわ - 続きまってまーす！めっちゃ面白いです！ (2022年9月24日 16時) (レス) id: 2cbe1f5b50 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - 元 、 です！ずっと続き待ってます！事情はわかりませんが戻ってきてほしいです！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろこ x他1人 | 作者ホームページ：http://Roco65kun
作成日時：2021年9月22日 7時
