合コンに行ったら長男にお持ち帰りされた件【鬼滅の刃】

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息が苦しい。誰かに首を触られているような気がして、頭がガンガン痛い。手も、触られている気がする。

うっすらと目を開けると視界いっぱいに見覚えのある顔が見えて、ご丁寧にベッドで寝ていることに気付く。


「かまど、さん？」
「あ、起きました？」


近ッ、ていうかご飯食べてそのあとまた寝落ちしちゃったのか…。私どんだけ寝るの疲れてるのかな。

出会った日のやつも全部合わせて三回目だし、服も着てたからそこまで警戒せずむくりと身体を起こす。ズキズキする頭を抑えると心配そうに背中を撫でてくれた。


「外大雨ですね」
「わ、ほんとだ…」


少し落ち着いて言われた通り外を見ると、ざあざあ音がして強い風で木も揺れていた。

いつの間にか真っ暗になってるし、というか薄暗いなこの部屋…。私が寝てるからって気遣って電気付けないでいてくれたのかな。すみませんほんと……


「もう時間も遅いですしね」
「エッ、もうこんな時間！」


時計を見ると3時間も寝ていたらしく、どうりで身体が痛いわけだ。今までにないくらい熟睡した気がする。

そして、何か嫌な予感がする。冷や汗が頬を伝う。


「……終電、過ぎちゃいましたね」


クスリ、と笑った。

そしてそのままベッドに引き戻され組み敷かれる。竈門さんの目がぎらりと光って、恐怖で喉が詰まった。


「………Aさん、」


私の名前を呼ばれて、そういえば、この人に名前を呼ばれたことがなかった。いつも貴方と呼んでいた。あまりに自然で違和感がなかったけれど。


「これ、どういう状況か分かります？」


男性経験皆無の私でもこの状況がやばいことくらいはわかります。三回目だし、と余裕ぶっこいてました。そうですよね合コン出会った男の家で寝るは私が絶対悪い。

いざとなれば股間蹴ればとか言ってたけどこの体勢無理なんだけど力強いし無理なんだけど！？(2回目)


「据え膳食わぬは男の恥、です」


ヒィィィそうですよねさっき言ってましたよね意味知ってますよ国語は得意だったんで！！でも私から誘ってない！

頭でそんなことを考えても状況が変わる訳もなく、鎖骨の辺りに唇を落とされてビクッ、と反応してしまった。
胸板を押しても微動だにしない。筋肉質っぽいしな。


「っ、んぅ」


口移しで何かを押し込まれる。


「……飲み込んで。」


冷たい瞳で睨まれ、生温い涙が溢れた。

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