起きたら砂浜 ページ3
ふと暖かい光に瞼を射されて、深く沈んでいた意識が浮上させられる。
もう朝なのか。うわああ学校行きたくない…！！
まだ眠い、布団の中にいたいと叫ぶ脳みそをむりやり起こし、憂鬱になりながら重い目蓋を開けようとして、ふと手に触れたサラッとした感触に疑問が浮かんだ。
……私は今、布団の中にいるはずだよな？
何でそんなサラッとした感触が……と思いながら体を起こし目を開けると、予想外の景色が広がっていた。
布団だと思っていたのは真っ白い砂浜。
頭上にはビル群にも天井にも窓枠にも拘束されていない開けた青空と輝く太陽。
背後には青々と生い茂った南国植物の群れ。森なのか林なのかは見ただけじゃ分からない。
そして眼前には限りなく広がる紺碧の大海原。
気のせいだろうか、海鳥の鳴く声も聞こえる。
「……は！？」
あまりにも唐突すぎてそんな声しか出てこなかった。
むしろそれ以外の声ってどうやったって出てこないと思う。
だって、目が覚めたら全然知らん海辺にいたんだぜ？
そりゃ言葉だって出てこないだろうよ。
何が何だか分からないが、とりあえず自分の身に言葉では説明できない何かが起きている事だけはむりやり理解した。
一度飲み下してみると意外や意外、少しずつではあるけれど気持ちが落ち着いてくる。
……気のせいとか言わないでね、パニック起こしちゃうから。
気持ちに整理を付ける余裕すらないような混乱状態だが、現状を把握しないことには何もできない。
とりあえず自分が今いるのが夢の中なのか現実なのか、現実だとしたらここはどういう所なのか知っておいた方がいいと思うんだ。
そんなことを考え、迷子になったりしないよう足元に大きく×を書いて、それを目印にして歩き出す。
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＠今宵 - 凄く面白いです！ゆっくりでいいので続き書いてくれたら嬉しいです( (2021年3月7日 7時) (
レス) id: 8ace50b083 (このIDを非表示/違反報告)
寝月縁(プロフ) - 犬猫さん» 犬猫様コメントありがとうございます！！遅筆ですが頑張ります！！ (2020年8月10日 17時) (レス) id: 3ddcff7d04 (このIDを非表示/違反報告)
犬猫 - 続きが楽しみです！更新頑張ってください。 (2020年8月8日 20時) (レス) id: e9cd7e7d30 (このIDを非表示/違反報告)
寝月縁(プロフ) - MAERさん» MAER様ありがとうございます！！嬉しいお言葉を励みに、頑張って更新していきます！！ (2020年8月1日 23時) (レス) id: 3ddcff7d04 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年7月30日 14時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寝月縁 | 作成日時：2020年6月28日 2時
