【ONEPIECE】命短し恋せよ乙女 (ページ9)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:15,753 hit

9 ページ9

｢よし、ソフィア！それならまずは楽しいの勉強をするぞ！｣

｢なーんかそう教えを乞われると照れちまうな！｣

｢うおー！2人ともかっこいいぞ!｣
自信ありげに腕を組んでほくそ笑むルフィとウソップの前に座るのは生徒としてソフィアと何故か船医。芝生の上での謎の授業が開始される

｢楽しいを学ぶってもなぁ…そもそも考えたことすらねぇな｣

｢先生不安だなおい！｣

｢大丈夫だチョッパー！とりあえず楽しいことすりゃいいんだろ！久しぶりにドジョウ躍りでもするか！｣

そう言ったルフィはどこからか持ち出した割り箸とザルを自分と他の3人に手渡してまずはお手本として自分から割り箸を鼻へと突っ込み始めた。

｢おー！いーぞ！ルフィ！｣

｢ねぇ、ウソップ。ルフィは何を？｣
続いて付けようとしたウソップを止めてソフィアは訳がわからないというふうに割り箸を見つめていた。

｢ルフィの格好は見たことがない。私もこうしたらいいのかしら｣

｢おう！って言いたいところだが…女子にこんなことをさせるのはなかなか心がいてぇな｣

｢女はしないことなの？｣

ますますソフィアが首をかしげていると聞き取りにくい音で何かをルフィが訴えてきた。

｢なんはよ！ソフィはもすれはいいひゃねぇか！｣
(なんだよ！ソフィアもすればいいじゃねぇか！)

｢いや、ルフィ…やめておこう…俺らが騒いでるのを見とくだけにさせようぜ…｣

｢なんへたよ!?｣
(なんでだよ!?)

｢…ナミがこっち見てるぞ…｣

ウソップの指差す方には長椅子でくつろぐナミが新聞片手にこちらをにらみつけていた

｢あんた達、ソフィが何も知らないからって変なことさせたらタダじゃ置かないわよ!!｣

ヘビに睨まれたカエルとはまさにこの事。
凄むナミへ気のない返事を返したルフィはつまらなさそうにソフィアの割り箸を回収し、ざるを手に取った。
そして｢よーく見てろよ！｣と他の二人と宴の時にするかのように踊り、騒ぎ始めてしまった。

｢ぎゃーはっはっはっは！｣
｢腹痛てぇ！｣
｢これはどぅーだ！｣

各々の変顔に爆笑し床をバンバンと叩いてころげ回る3人を真ん中でソフィアは座って彼らを観察する。
最初はなんの変化のなかった顔。
しかししばらくして見るとソフィアの目は最初とは少し違う光を宿していたのだ。