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｢いいか？ソフィア。｣
｢はい、ルフィ｣
｢堅苦しいのは嫌いなんだ！敬語は外せねぇのか？｣
｢お望みとあらば｣
｢……まずおめぇは自分で決めるってことを覚えろ！いいか!?｣
｢はい、ルフィ｣
｢…だぁぁぁあああ！ダメだ！こいつ！｣
｢期待裏切ってごめんなさい｣
｢…そうじゃなくてよぉ…｣
とりあえず二人で話したい！とルフィはマストの下で2人で対話していたがあまりにも人間味が足りず、従順すぎる返しにがっくし、と肩を落とした。
｢お前みたいなやつは初めてだ、俺｣
｢私もルフィは初めて。みんな初めて｣
項垂れるルフィと変わらず一切変わらないきちんとした姿勢と顔のソフィアとのやり取りで焦れったくなったウソップとサンジが2人の目の前に仁王立ちした。
｢ルフィ、項垂れてても仕方ねぇ！今までソフィアちゃんは知るってことを知らずに生きてきたんだ！好きだとか嫌だとかそういう気持ちから教えてやらなきゃならねぇだろ！｣
｢そうだぞー！お前は分からないだろうがこいつは雪遊びや冒険の楽しさも知らねぇんだ！いや、楽しいって気持ちがまだねぇ！感じれるけど知らないなら俺らが教えてやろうじゃねぇか！｣
｢ええええええ!?お前楽しいこと知らねぇのか!?｣
｢お前はさっきの話の何を聞いてたんだ…｣
｢こいつがロボットってこと｣
｢私はロボットではありません。人造人間です。一応、人です。｣
｢変わんねぇだろどっちでも｣
｢お、ソフィアちゃん。今のでムカッとしたか？ルフィがお前をロボットって言って。｣
｢わかりません。でも、間違えないでくれたらいいのにとは思いました。｣
｢腹立つのにちょっと似てるんじゃねぇか？｣
ウソップが1歩成長に近づいただろ！と喜ぶ。
｢ああ、そんな感じだろうな。とにかく沢山体験してみれば自ずと思うこと出てくるだろ！そうやって無意識だが感情を学ぶもんだぜ、ガキってのは｣
｢じゃあソフィアはガキンチョと一緒か！それで俺達が先生だ！｣
｢いやー、ルフィの教育は少しばかり不安があるが…｣
｢んだとー！言ったなウソップ！｣
ギャーギャーとふざけ回る2人とやれやれと肩をすくめるサンジへ立ち上がったソフィアは大きめの声でこう言った
｢教えてください、先生方。私は人間ですから。学ばなければならぬのです。本来、学んで完成するのが私の役目…｣
その顔はさっきよりほんの少しだけ眉に角度がついていたのだった。
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作者名：ロア | 作成日時：2019年8月11日 15時
